世界のバリアフリー児童図書展 世界のバリアフリー児童図書展

6月9日(木)~6月22日(水)の期間で、「世界のバリアフリー児童図書展」が開催されました。校内では昨年度の「世界の子どもの本展」に続く2度目の企画で、世界の優れたバリアフリー児童図書40冊を実際に手に取って読むことができるという貴重な機会だけに、今年の開催を心待ちにしていた生徒もいたようです。事前に募集した中3~高2の準備委員によって、装飾や展示作品の陳列作業が進められ、初日から見に来る生徒も多く見られました。室内には点字の本やしかけに工夫がある本、2次元コードで動画とともに楽しめる本など、様々な本が並べられ、点字器の使い方や手話を学べるコーナーも生徒によって設置されました。

2日目の6月10日(金)にはお茶の水女子大学の攪上久子(かくあげ・ひさこ)先生によるトークセッションの場が設けられ、展示室には様々な学年の生徒が集まりました。

 

 

 

 

 

攪上先生から、各展示作品の注目すべきポイントや、どういった方を対象としたものなのかということについてお話を伺うことができ、その後の展示方法の改善にもつながったようです。生徒たちは熱心にメモを取りながら聞き入っており、セッション後も積極的に質問に行く生徒が後を絶ちませんでした。

 

 

 

 

 

2週間、放課後のみの開室でしたが、期間中は何度も足を運ぶ生徒もおり、自分の知らない新たな世界の捉え方や、本や文字が持つ可能性について考えさせられるきっかけになったようです。

保護者講演会 保護者講演会

5月、保護者全体会がオンラインで実施されました。烏田信二新校長からの挨拶と学校の概況説明・光塩女子学院後援会総会に続き、保護者講演会「光塩卒の弁護士と考える『自分らしい生き方』」が小澤亜季子氏により行われました。小澤氏は若手弁護士とワーキングマザーの顔に加え、ご著書『退職代行』が2019年に刊行されるなど多方面でご活躍中の光塩71回生卒業生です。小澤氏は、夏目漱石の講演や、佐野前校長先生の講話を引用しながら、光塩の光と塩の精神に表れる自己実現や自己超越について語られました。頑張って学び、身に着けた力を発揮して、他者のために生きることを喜びとする光と塩の精神は、小澤氏ご自身のお仕事と重なっているそうです。自分らしく生きることが難しい職業や職場であれば、退職も一つの選択肢となります。また、他者に対して自分が開かれていれば、他者の何気ない一言から自分の挫折した選択に新たな意味づけをし、自分らしさを回復することもできるでしょう。お話は、漱石の言葉、「(進むべき道を探すとき)何かに打ち当たるまで行く」という言葉で締めくくられました。『もしどこかにこだわりがあるなら、それを踏潰すまで進まなければ駄目ですよ。』実は、「自分らしく生きること」という今回のテーマは佐野前校長先生が提案したものだったそうです。困っている人に優しく寄り添いながら、自分らしく生きようとする人を応援する小澤氏に、受け継がれる建学の精神を感じる講演となりました。

佐野前校長先生追悼ミサ 佐野前校長先生追悼ミサ

2月に逝去された佐野前校長先生の追悼ミサが、校内で執り行われました。密を避けるため、来賓・信者の生徒・関係職員のみが参列し、他の生徒・教員は教室でミサに与りました。

まず理事長から前校長先生のプロフィール紹介があり、佐野先生と光塩女子学院との関わりについてのお話がありました。

司祭も、現校長も、佐野先生がいかに光塩を愛され、どれほど生徒のことを大切に思っていたかを繰り返し話されました。

ミサの終わりに、佐野先生の治療を間近で支えた卒業生の手紙が代読され、病と闘いながら光塩のために全身全霊をかけて校長職を務められた佐野先生のお姿が浮き彫りになりました。

ミサの中で、佐野先生が大好きだった桜の花、ニーバー、カールブッセをテーマにした曲が披露されました。この曲は在校生がこの日のために作曲したものです。

ミサ終了後、全校生徒による献花が行われ、生徒たちは佐野先生の遺影の前で手を合わせ、祈りを捧げていました。

午後からは、卒業生、在校生保護者がみことばの祭儀に参列し、佐野先生が在校生に向けた最後のメッセージを聴きました。佐野先生が愛してやまない生徒たちにあてた力のこもったメッセージを耳にして、ハンカチを目にあてる卒業生の姿が見られました。献花も行われ、献花台に向かう人の列は途切れることがないほどでした。

佐野先生の遺された言葉の数々は、多くの卒業生・保護者・生徒・教員の中に今も、そしてこれからも永く生き続けることでしょう。

 

中1春の遠足 河口湖 中1春の遠足 河口湖

入学から1か月、皆が心待ちにしていた春の遠足。中1は河口湖にある【森と湖の楽園】に出かけました。

涼しいを通り越して寒いくらいの天候でしたが、生徒たちのみなぎる気力と元気な声がこだまし熱気があふれていました。

謎解きを進めながら隠された秘宝を探す【宝探しゲーム】では、難解な問題に頭を悩ませ、山中を駆け巡り、全クラスで接戦が繰り広げられました。

午後の自由時間は巨大なシーソー・スラッグラインの体験や散策で時間いっぱいまで遊びました。

遠足明けの登校日、教室では『遠足楽しかった!』の声があちこちから聞こえ、新しいお友達との親睦も深まる素敵な行事になりました。

 

 

第51回光塩祭 第51回光塩祭

第51回光塩祭が開催されました。コロナ禍で、今年も在校生の保護者と今春の卒業生のみを迎えての実施となりましたが、どの発表もハイレベルで、一年間の成果を十二分に発揮した素晴らしい内容でした。

校内を彩る装飾、各部作成のポスターも今年のテーマ「Spark」を体現するものでした。

「Spark」についての光塩祭実行委員長からの言葉を一部引用します。

sparkは光を意味する語です。聖書に「あなたがたは世の光である」とあるように、私たちは光です。私たちの情熱や信念から生み出される光、sparkは、私たち自身の道しるべとなると共に周りの行き先を照らす希望となります。私たちにはその光を周りに放ち、温め励ますこともできます。その方法が思いやりです。放たれた光はその後も受け取った側が自分らしく輝くための糧として働き続けます。これは光塩が光と同様大切にしている塩の精神に通じるものです。私たちはたくさんの方々からの光があって、充実した学院生活を送ることができています。本日はそのお返しとして私たちがご来場くださった皆様に光をまくことができれば幸いです。

ダンス部公演

美術部の作品

演劇部公演

生物部の部屋

アンサンブル部

バレーボール部

中1オリエンテーション 中1オリエンテーション

新しく 光塩女子学院の生徒となった中学1年生に向けて、オリエンテーションが開催されました。

毎日行うお祈りや瞑想・学期ごとに行われるミサについて、制服のルーツや着こなし、授業を受ける態度など、テーマは幅広く学校生活に必要なことを学びました。

休憩をはさんだ後は感染症対策を徹底した上でワークショップが開かれ、よりたくさんのクラスメイトと話すきっかけとなりました。コミュニケーションを身振り手振りのみに制限した中でお互いの誕生日を伝え合う『お誕生日ゲーム』や、班ごとに先生方の好みを推測する『先生ビンゴ』等様々なワークに取り組み、これまで話したことのなかった人と話し、互いの親睦を深める機会とすることができました。

初めての環境、初めて出会う友達に囲まれながらも積極的にゲームに参加し、ゆっくりと、しかし着実に友達の輪を広げていく様子はたくましく、また中学生としての振舞い方を学んだ一日となりました。

 

 

『お誕生日チェーン』の様子

『お誕生日チェーン』の様子

みんな先生の好みを真剣に考えています

先生の好みを真剣に考えています

 

 

中等科・高等科入学式 中等科・高等科入学式

春の明るい陽射しの下、入学式が催行されました。

まず新入生一人ひとりの氏名が読み上げられ、校長から入学許可宣言が出されました。

次に新入生代表が入学にあたっての宣誓をし、校名の由来であるマタイによる福音書第5章13節~16節の朗読をしました。

校長式辞では、私たちが神から選ばれた「かけがえのない存在」であること、ありのままで他者のために働く「光」と「塩」の存在であることが述べられました。

新入生は皆、真剣なまなざしで校長の話に耳を傾け、これから始まる学校生活に胸を躍らせているようでした。

新入生の氏名読み上げ

新入生の宣誓

高2遠足 横浜・八景島シーパラダイス 高2遠足 横浜・八景島シーパラダイス

高2は、修学旅行代替行事として、横浜八景島シーパラダイスへ遠足に行きました。グループにわかれて、水族館「アクアミュージアム」を見学し、海の動物たちのショーを見たり、プレジャーランドでアトラクションに乗ったりと、楽しい1日を過ごしました。昼食は、修学旅行で注文するはずだったお弁当。天気の良い屋外でおいしくいただきました。年度末に、思い出に残るイベントを行うことができ、絆が一層深まりました。
なお、感染症対策として、以下のことに注意を払って催行いたしました。
・食事および水分補給時以外でのマスク常時着用
・バス乗車時の手指消毒
・食事の際は黙食
・帰着後、関係者全員を対象に抗原検査

横浜・八景島シーパラダイス

3学期終業ミサ・中3卒業証書授与式 3学期終業ミサ・中3卒業証書授与式

3学期終業ミサは、1年間を振り返るとともに中等科から巣立っていく中3の生徒たちへのはなむけのミサでもあります。読まれた福音の箇所は、光塩女子学院の理念ともなっている「友のために自分の命を捨てる」という他者への愛を説いたヨハネ福音書第15章12~17節でした。司祭の説教の中で強調されていたのは、「わたしがあなたを愛した」すなわち神がイエスを通して私たちに愛を与えてくださったという点です。司祭は、新天地へと巣立っていく生徒たちに自分を捨てて人のために奉仕するようにと呼びかけていました。

中3卒業証書授与式は、平日にもかかわらず多くの保護者が出席して我が子の門出を寿ぎました。

式では、まず卒業証書授与があり、その後に3年間皆勤賞・精勤賞の授与がありました。また東京都私学財団文化・スポーツ活動賞受賞者への賞状授与も行われました。卒業生からは、学校への感謝の印としての記念品贈呈が行われました。

式後、卒業生全員が思いをこめて「虹」を合唱しました。証書を手にホールから出てくる卒業生の表情は皆晴れやかで、4月から始まる生活への期待にみちあふれているようでした。

卒業証書授与

皆勤賞・精勤賞授与

記念品贈呈

卒業生の合唱

 

 

 

第88回高等科卒業式 第88回高等科卒業式

第88回高等科卒業式が挙行されました。在校生の出席はありませんでしたが、保護者の方には高3生の晴れのセレモニーを見届けていただくことができました。

式は、まず生徒の氏名が読み上げられ、一人ひとりが卒業証書を受け取りました。その後、皆勤賞・精勤賞の授与があり、賞品と花束が手渡されました。皆引き締まった表情で卒業証書を受け取り、次のステージへの門出に決意を新たにしているようでした。

副校長からの式辞では、88回生の明るく前向きな姿勢とさまざまな場面で見られる豊かな感性・創造性とが称えられました。また他者に対する心遣いや優しさへの賛辞もありました。

卒業生総代の答辞では、これまで88回生を育んでくれたすべての人々への謝意、特に2月に逝去された校長への心からの感謝が述べられ、皆の胸を打ちました。

卒業式の締めくくりは、卒業生による「春」の合唱で、心を一つにして歌う光塩での最後の合唱に、出席者からは惜しみない拍手が送られました。

卒業証書授与

卒業生による合唱