
高2 修学旅行探究発表会 高2 修学旅行探究発表会
高2では、9月6日(水)に修学旅行探究発表会を行いました。「京都の街はなぜ碁盤の目なのか」「奈良はなぜ難読地名が多い?」「なぜ人は抹茶を飲もうと思ったのか」など、生徒一人ひとりが自分の興味を持ったことに対して研究テーマを決め、4月から探究してきた成果を発表しました。発表者はみんな生き生きと楽しそうに発表し、聞き手側の生徒も真剣に聞き入っていました。来月の修学旅行が、さらに楽しみになったようです。
高2では、9月6日(水)に修学旅行探究発表会を行いました。「京都の街はなぜ碁盤の目なのか」「奈良はなぜ難読地名が多い?」「なぜ人は抹茶を飲もうと思ったのか」など、生徒一人ひとりが自分の興味を持ったことに対して研究テーマを決め、4月から探究してきた成果を発表しました。発表者はみんな生き生きと楽しそうに発表し、聞き手側の生徒も真剣に聞き入っていました。来月の修学旅行が、さらに楽しみになったようです。
ラーニングコモンズが開室したことを記念して、9月9日(土)にビブリオバトルを開催しました。本を紹介する参加者たちの目が生き生きとしていて、それぞれすばらしいプレゼンでした。参加者は異なる学年から集まった初対面の間柄でしたが、そんな気配を感じさせない和やかな雰囲気が漂っていました。観覧に来てくださった先生方の質問に一生懸命答えようとするまっすぐな姿勢も、とても素敵でした。これを機にたくさんの生徒がラーニングコモンズを活用して教養を深めてくれると嬉しいです。
「そして誰もいなくなった」(アガサ・クリスティ)のプレゼンをするIさん
「ハリーポッターと呪いの子」(J.K.ローリング)のプレゼンをするKさん
すばらしいプレゼンでした!
中等科1年生に続き、高等科1年生も、7月下旬に長野県上田市の光塩山荘にて2泊3日の宿泊行事を実施しました。おおむねお天気にも恵まれ、「自然の中での自己発見」という目標のもと、充実した3日間を過ごしました。
1日目の夜には、理科科の教員から鳥の鳴き声や植物に関して説明を聞き、知識をしっかり身に着けて、翌日のネイチャートレイルに備えました。
2日目は、NPO法人やまぼうし自然学校の方々をガイドにお招きし、ネイチャートレイルを行いました。草花や動物の様々なお話を伺い、実際に見て、聞いて、体験することで、新しい視点を持つことができました。また、この日の夜のキャンプファイヤーでは、生徒たち自身が企画した出し物を全力で楽しむ姿がありました。
3日目の最後には掃除をして帰京しましたが、山の涼しさと都市部の暑さの差に、みんな驚いていたようでした。
普段の学院生活では経験できないようなことを、五感を使って体験できた生徒たち。お互いの絆もさらに深まった3日間でした。
ネイチャートレイル途中のお昼ご飯
「年齢別人口を多い順に並べると、高1のみなさんの順位は何位だと思いますか?」「バルタン星人が襲来したら、新聞の一面はどうなるでしょう?」
高1の総合の授業では、主権者教育の一環として、読売新聞教育ネットワーク事務局専門委員の鈴木美潮先生による出前授業を実施しました。
当日の朝刊にも目を通しながら、先生からの興味深い問いかけに生徒たちは盛り上がり、選挙の現状や新聞の作成にまつわるお話に引き込まれていきます。
普段はネットニュースから情報を得ることが多い生徒たちは、フィルターバブルやエコーチェンバーなどの現象についても知る機会となり、「自分にも思い当たるところがある」と、改めて考え直すきっかけにもなったようです。
生徒たちは「正しい情報を見極める、選”情報”眼を身につけることが大切だと感じた」「より一層、新聞がメディアの中で占める重要性や正確性を実感した」「若者世代が投票に行くことで、どの世代も暮らしやすい社会に変わると思った」などの感想を述べてくれました。今回の授業を通して、未来の主権者として多くの学びを得たようです。
卒業する高3のための送別会が生活委員会主催で行われました。今年度も高2のみがその場に集い、高1は動画での参加となりました。
第一部は高3送別ミサで、門出する高3生の前途を祝しました。第二部は、高2による出し物と高1による動画でした。
高2は、限られた練習時間でダンス・ミュージカル・ピアノ連弾を完成させて精一杯のおもてなしをし、高3からの温かい拍手に迎えられました。高1の動画は、部活毎に指導してくれた先輩への感謝を述べるパートと高3の光塩で過ごした6年間の日々を写真とともに振り返るパートの2部構成で披露されました。高3生は、かわいい後輩の笑顔に思わず笑みを浮かべたり、懐かしい写真の数々に歓声を上げたりしていました。
短い時間ではありましたが、高3と後輩との心の交流が印象的な、和やかな会となりました。
高2の出し物
高3教室の黒板装飾
高3希望者によるアイメイト(盲導犬)との体験歩行が行われました。
公益財団法人アイメイト協会から2名のスタッフと3頭のアイメイト候補犬が来校してくださいました。
前半は協会の活動の歴史やアイメイトに関する説明を受け、その後、視覚障がい者が困っているときの対応の仕方をレクチャーしていただき数組のペアで実演体験をしました。
後半はアイメイト候補犬と体験歩行をしました。目隠しをしての体験歩行から生徒は様々なことを学んだようで、「視覚を遮られたことで周囲の音が普段より大きく聞こえ怖かったが、アイメイトに誘導してもらいながらなんとか歩くことができた」、「普段から障がい者の方が生活しやすい環境づくりに協力していきたい」、「体験歩行を通じてアイメイトが視覚障がい者の方の体の一部であるという意味が実感できた」といった感想が寄せられました。質疑応答では、視覚障がい者の方とアイメイトのマッチングやアイメイトの日常や活動について具体的な質問がだされ、協会の方が丁寧に答えてくださいました。最後は参加者全員とアイメイト候補犬との記念撮影で幕を閉じました。
体験会後にはスタッフの方から「積極的に多くの質問がでて、視覚障がいやアイメイト、協会の活動に関心を持たれたことが伝わってきました」とのお言葉をいただきました。生徒にとって様々な気づきにつながる良い体験となったようでした。
アイメイト協会の活動についてお話をきく
アイメイトとの体験歩行
3月4日(土)に、高2の学校設定科目「教養演習」のイベントとして日本大学商学部商業学科専任講師、井上裕珠先生による講演会「自分らしく心地よく~大学教員としての日々~」が実施され、高1も合同参加しました。消費者行動論を専門に研究されている先生のお話は、私たちの身近な生活に直結した研究例が多く、カロリーをメニューのどこに表示すると1番購買意欲が高まるかという「カロリー表示研究」のお話や、オンラインショッピングにおいて製品を触ったり持ったりしたところを想像して画像を見るのとそうでないのとでは購買意欲に差が生まれるのかといった「触覚想像研究」のお話に加え、妬みの感情をポジティブに変換していく方法など、生徒の興味関心を次々と刺激する話題が盛りだくさんのご講演でした。ご自身が心理学の研究に行き着いたきっかけが、光塩生時代に中学三年生の公民の授業で配られた資料だったというエピソードや、一橋大学に入学するまでの受験勉強の様子、入学後の大学生活を、挫折や失敗談も交えながら正直に語られる姿には、進路に悩む多くの生徒が励まされたようです。また、「入試の試験科目以外の科目を含むすべての勉強が、教養をもたらし、人間としての深みを与えてくれる」という言葉から、目の前の勉強の意義を考え直したことを、多くの生徒が感想文に書いていました。第三者に見られたい自分の姿ではなく本当の自分を見つめることの大切さを訴えられた先生のメッセージは、自分の選んだ進路についてそれぞれが前向きに明るい気持ちで振り返る機会となりました。
井上先生
消費者行動論の紹介
高1では杉並税務署から講師として臼杵丈さんをお招きし、租税教室を実施しました。
「ある町に税金で公園をつくることになりました。費用300万円をABCの3人の住人からどのように集めますか?ただしAさんの収入は1800万円、Bさんは900万円、Cさんは300万円です」
講師の先生から出されたグループワークの課題に、何が公平なのか生徒たちは考えをめぐらせます。同じ金額か、それとも収入が多い人の負担を大きくするのか…。実はこの「公平ゲーム」は消費税や法人税など、さまざまな税のありかたをたとえたものです。日本の財政の現状や税の一生のお話を伺い、「消費税がどう使われているのか初めて分かった」「公平になるように深く考えられていてすごいと思った」「選挙で議員を選ぶことが私たちの税金と深くかかわっているのが分かった」と感想の声があがりました。いろいろな人が一緒に生活する社会の「会費」ともいうべき税について、しっかりと学ぶ時間となりました。
11月、高1では、国際基督教大学から園山千里先生をお招きし出張講義が行われました。はじめに先生は、複数の専攻を持つことができる国際基督教大学の独自の仕組みや、季節ごとの美しいキャンパスの様子をご紹介くださいました。実は、美しい四季の写真は、日本文学を通じた本日のテーマ「自然の声を聞いてみよう」につながっています。講義では杜甫や石牟礼道子、川上弘美の作品が取り上げられ、戦争と文学、環境と文学、震災と文学の観点とともにそれぞれを味わいました。ウクライナでの戦闘になぞらえて、「春望」の詩を読むと、文学の持つ長い生命を感じることができます。「苦海浄土」は水俣病で苦しむ人々への二つとない鎮魂の文学です。先生は、環境学と文学を包括する新しいアプローチである「エコクリティシズム」を紹介しながら、自分に何ができるのかを考えることが大切、とお話しくださいました。進路選択の時期である高一の生徒にとって、大きなヒントとなる出張講義でした。
高1では現在テレビ局でディレクターとしてご活躍中の76回生・吉田遥さんをお招きして卒業生講演会を開催しました。光塩在学中のバスケットボール部や体育祭実行委員会でのご活躍、受験期の猛勉強や進学された早稲田大学国際教養学部のお話は目標を実現するパワーにあふれていました。東日本大震災で報道の重要さを痛感したことや、留学中に接した多様な価値観に触発されて報道の世界を目指され、テレビ朝日に入社されたというお話は生徒たちが自ら進路を考える上で大きなヒントになりました。海外や災害現場にも飛んでゆく記者を経て、今はディレクターとして報道番組に携わる吉田さんから、ご自分が光塩生だったときにしてよかったのは「好きなことをする、好きな人と過ごす、好きな自分でいる」ことだったという言葉が贈られました。質疑応答には次々と手が挙がり、生徒が吉田さんのお話を熱心に吸収したことが表れていました。