マッチ先生が贈る今月の一句ー12月 マッチ先生が贈る今月の一句ー12月

本広げこたつに入り居眠りす

読書には足熱厳禁睡魔用心

学校は冬休みに入り、今年も残すところわずかとなりました。

帰省する人、旅行する人、ショッピングに行く人など、冬休みの過ごし方は、さまざまだと思います。

この冬休みはどのように過ごそうと考えたとき、私はじっくり本を読んでみようかなと思いました。どちらかというと出歩くのが好きな人間ですが、最近、心のゆとりがなくて本を読まずに過ごしていたため、心がカサカサになってしまった感じがするので、このお休み中は家で読書の時間を取りたいと思ったのです。そのとき、ふと思い出したのは、『徒然草』第十三段の一文です。

「独りともし火のもとに文(ふみ)を広げて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる。」

「文」というのは書物を指し、「見ぬ世の友」は知らない昔の人すなわち古典の作者や登場人物を指します。本を読むことは孤独な作業で、一方通行の感がありますが、実は作者や登場人物と対話しているのだと、兼好は言っているのではないでしょうか。読書によって、人とつながることができると言っている気がします。

光塩では、今年は「つながる」プロジェクトの一環として、地域社会との関わりや留学生の受け入れなど、人との関わりを強めてきました。現在この世に生きている人とのつながりが大事なのはもちろんですが、時代や空間を異にする人とつながることも大事だと思います。古典の読書を通じて、古人が生きた時代を知ることができ、与えてくれた教訓も受け取れるのだと思います。

この冬、古典を読んで古人とつながってみませんか。

校外学習 -数学体験館- 校外学習 -数学体験館-

12月19日、 特別講座「数学探検隊!」「数とカタチ」受講者(中 1,中 3)が東京理科大学数学体験館へ体験学習に行きました。数名の数学科の学生の方が説明をして下さり、それを熱心に聞いてさらに質問をしたり、遊びながらしっかり数学を楽しむ2時間となりました。
「サイクロイド曲線滑り台が速くて驚いた」「数あてゲームにびっくりしたが説明を聞いてわかった。2進法だそうだ。」「木のパズルが出来なかったので家でもやってみようと思う」等々の感想がありました。

中高クリスマス会 中高クリスマス会

中高クリスマス会が行われました。クリスマス会第1部は、中高6学年が歌声を競う合唱コンクール、アンサンブル部、合唱部の発表や特別講座履修生によるオルガンの演奏、高3の音楽選択生徒によるピアノ独奏が行われました。
合唱コンクールでは、どの学年もこれまでの練習の成果を活かした合唱を披露し、聴衆を魅了しました。中でも高3は、最後の合唱コンクールとあって、光塩で過ごした6年間への思いをこめて、心を一つにして歌い、大きな感動を与えました。
合唱コンクールの結果は、金賞高3、銀賞高2、銅賞高1でした。さらに指揮者賞、伴奏者賞を、中高各1名ずつが受賞しました。

第2部は、中3の倫理の発表と理事長のシスター西岡の講演でした。中3はアウシュビッツについて調べたことをスライドにまとめて発表しました。シスターの講演も中3の発表も今年度の学校目標である「社会との関わりの中で歩む」を意識したもので、他者と関わりながら誰かとともに生きることの大切さに気づかされる内容でした。
クリスマスに際して、生徒たちが、イエスを世に送られた神の愛を感じ、もう一人の友を思うことの必要性を認識する貴重な機会になりました。

金賞受賞高3の合唱

アンサンブル部の演奏

合唱部の発表

シスター西岡の講演

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ラーニングコモンズより「2025年をラッピング!~本で紐解くクリスマス~」企画開催中 ラーニングコモンズより「2025年をラッピング!~本で紐解くクリスマス~」企画開催中

寒さも本格的になり、いよいよクリスマスシーズン到来ですね。 本校のラーニングコモンズも、すっかりクリスマス仕様に大変身しています!今日は、ラーニングコモンズチームの生徒たちが企画・運営している、この季節にぴったりのユニークなイベントをご紹介します。

・テーマは「今年あった出来事にちなんだ本」

ラーニングコモンズに入るとまず目に飛び込んでくるのは、きれいに飾り付けられたクリスマスツリーと、カラフルなラッピングに包まれた謎の箱たち。

実はこれ、「本」のクリスマスプレゼントなんです。

今回の企画の面白いところは、「今年(2025年)あった出来事やニュース」をテーマに生徒たちが本を選書している点です。

・ 参加方法は宝探しスタイル!

本のタイトルはラッピングされていて見えません。では、どうやって本を選ぶのでしょうか?

  1. まず、クリスマスツリーに飾られている手作りのPOP(紹介カード)を読みます。

  2. 「スポーツのヒミツ」「クマ出没のニュース」「AI」「ジェンダー」など、気になったPOPを見つけます。

  3. そのPOPに書かれている「番号」と同じ番号が振られた箱を探します。

  4. 箱を開けると……そこで初めて、選ばれた本とご対面!

POPを読んでみると、

  • 「今、日本中で問題になっている熊。あなたはその暮らしを知っていますか?」

  • 「テレビじゃ教えてくれない世界スポーツのヒミツが満載!」

など、読み手が「おっ、読んでみたい」と思わず手を伸ばしたくなるような言葉選びがされています。 AIや国際情勢、環境問題など、今年話題になったトピックをしっかり押さえているあたり、さすがラーニングコモンズチーム!

期末考査の息抜きに、あるいは冬休みの読書のお供を探しに。 いつもの自分なら選ばないような「思いがけない一冊」との出会いが待っているかもしれません。

この企画はクリスマスまでの期間限定です。 生徒の皆さん、ぜひラーニングコモンズで「箱」を開けてみてください。※「プレゼントは『本』ではなく『新しい世界』です。(読み終わったら返却してね!)」

高2教養演習 俳句 ―私の冬― 高2教養演習 俳句 ―私の冬―

学校設定科目「教養演習」で高2が俳句に挑戦しました。今回のテーマは「私の冬」。2学期の佳句をご紹介します。

寒さうに空に瞬くオリオン座
冬の夜の青さの中に白浮かぶ
車窓から広がる水面白鳥よ
教室で数式を解く神の留守
秋雨や傘ひとつ分親密に
日曜日ホットケーキのぷつぷつと
クリスマスサンタを見張る五歳かな

特別講座「国際NPOせいぼ」コーヒー・紅茶・チョコレート販売 ~親睦会2025~ 特別講座「国際NPOせいぼ」コーヒー・紅茶・チョコレート販売 ~親睦会2025~

11月の親睦会で、特別講座「国際NPOせいぼ」は今年もマラウイコーヒーの販売を行いました。この講座が親睦会で販売するのは今年で3回目。生徒たちは今までの経験も踏まえてポスター、CM音声に加えてクイズや配布用のステッカーも準備。お客様の動線も念入りにシュミレーションしました。

開場とともに、その場で飲めるホットコーヒーの良い香りがあたりにただよい、お客様も次々に来場しました。

今年はマラウイのコーヒーだけでなく、紅茶、チテンジ布の小物、それに日本初上陸のチョコレートも販売。素敵な物産が並び、支援の行き先・アフリカのマラウイのイメージを伝えていました。

一日の終わりに売り上げを集計したところ、532,000円!みんなの工夫の成果です。以下は、責任者を務めた高2生徒たちのコメントです。

「今年度は、高校2年生として後輩を引っ張る立場となり、気を引き締めて取り組みました。
親睦会当日は、大人の方を中心に多くの方にご来店いただき、マラウイの給食支援や子どもたちについて、多くの方に知っていただけてとても嬉しかったです。また、昨年よりも売り上げを伸ばすこともでき、達成感も味わうことができました。」

「責任者という重要な立場で参加し、身が引き締まる思いでした。
NPOせいぼは、売り上げの面でも学習発表の面でも、一昨年から昨年は大きく進化しました。今年度、さらなる進化を遂げることができるのか不安でいっぱいでしたが、無事に成果を発揮できてよかったと思います。3年目になり、お客様の中でも、NPOせいぼについての知識量に差が出てきたと思います。今後は、よく知っている方にも、全く知らない方にも有意義な時間をすごせる空間が作れればよいなと思いました。」

「今年は活動4年目、高校2年生として責任ある立場となり、緊張感を持ちながら準備と本番に取り組みました。昨年までのブース内容に加え、プレゼンや展示、販売商品を増やすなど新たな取り組みを行いました。昨年度は一昨年から大きく成長し、成功を収めたため、今年はプレッシャーも感じていましたが、学年の壁を越え、一人一人がこのNPOの活動に向き合い、意見を出し合いながら取り組んだことで多くのお客様に足を運んでいただくことができました。目標にしていた売り上げも昨年より伸ばすことができ、達成感を感じるとともに、このNPOの活動をより多くの方々に知っていただくために新たにできることを考えたいと思いました。」

 

 

 

 

 

「チテンジ」の布小物。バッグとコースターです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドリップバッグのラベルは光塩オリジナル

 

丁寧にコーヒーを淹れます。いい香り!

 

特別講座「国際NPOせいぼ」親睦会準備の記事はこちら

ICU出張講義「リベラル・アーツ教育の魅力を知ろう!」 ICU出張講義「リベラル・アーツ教育の魅力を知ろう!」

11月29日(土)、国際基督教大学(ICU)の半田淳子先生をお招きし、高等科1年生を対象に、「リベラル・アーツ教育の魅力を知ろう!」という題で、ラーニングコモンズにて出張講義を行っていただきました。

まず、ICUという大学についてご説明いただき、自然あふれるキャンパスの様子や、大学入学後にメジャー(専攻)を決められることなどをうかがいました。2つの専攻を組み合わせる「ダブルメジャー」の説明もうかがい、生徒たちは2つの専攻を組み合わせたらどんなことができるか考え、アイディアを出し合いました。

その後は、半田先生のご専門である言語教育に関連して、鳥の「言語」の研究の話から、人間の言語の特徴、英単語や活用形と英語史との関係性、日本語での形容詞や漢字の使い分けのお話などをうかがいました。生徒たちは2~3人の小グループにわかれて活発に議論し、発表していました。

高等科1年生の生徒にとって、「リベラル・アーツ」はまだあまりなじみのないものだったと思いますが、「実学と違ってすぐには役に立たないかもしれないけれど、未来を切り開いていけるかもしれないもの」というご説明をうかがい、実際の授業形式を体験して、その魅力を発見できたことと思います。

ICU・半田淳子先生

少人数・議論しながら、というICUスタイル

高1 租税教室 高1 租税教室

高1は総合の時間を使って租税教室を開催しました。 

税理士の業務についての紹介を受けたあと、前半は税の公平性について考えました。ゲーム形式で取り組んだ議論のテーマは、税金で街に300万円の公園を作るために年収の異なる3人の住人から税金を徴収するとしたら、どのように税金を集めたら公平であるか、という問いでした。 

生徒からは、「それぞれが年収の10%ずつ出す」という意見や、「全員100万円ずつ出す」「年収が一番高い人が全部出して、低い人は後払いする」といったものが挙がりました。これらの税の収集方法は、どれも使われているものである、ということを議論の後に聞いた生徒たちは、税の種類によって収集方法が異なることを、わかりやすく身近に感じたようです。 

後半は、税金の使われ方について勉強しました。中でも「税金は私たちが健康で文化的な生活を送るための『会費』のようなものである」という視点から、生徒たちは税金が今後自分たちにとって豊かで安心して暮らせる未来をつくるために必要なものであるという示唆を得たようです。 

最後に、「消費税は必要か」というテーマでの議論にも取り組みました。今後、社会に出て税を支払う立場に立つ生徒たちにとって学びの多い機会となりました。 

税金の集め方について様々な意見が挙げられました。

「消費税は必要か?」熱いディベートでした。

マッチ先生が贈る今月の一句—11月 マッチ先生が贈る今月の一句—11月

雪つりの松を囲んで談笑す

布団干し我が家もついに冬支度

小春日が続いているものの、さすがに朝夕は冷え込むようになりました。まもなく師走、2025年も終盤に近付いてきましたね。

東京で行われたデフリンピックが先日終わり、予想を超える観戦者数と日本のメダルラッシュに盛り上がりました。

メダルを獲得した陸上の山田選手が、「デフリンピックが終わっても、これで終わりではなく、これからが始まり。デフリンピックをきっかけに障がいを持つ人と持たない人との交流の輪を広げ、障がいを持つ人々が暮らしやすい世の中を作るために活動していきたい」と話していたのが強く心に残りました。

また、観戦した人々からも、「応援を通して障がいを持つ人々と繋がっていると感じることができた。これからさらに障がい者との関わりを広げていきたい」という声が上がっていました。

私はこれまでデフリンピックにそこまで強い関心を持ってはいませんでしたが、報道を見て選手と応援する人たちが一体になって競技を盛り上げている姿に感動し、障害を持つ方々の生きざまに関心を持つようになりました。

今、学校では毎年恒例の「クリスマス助け合い」を行っていますが、遠い国で苦しんでいる人のことを心にかけるのはもちろんのこと、国内で生きづらい思いをしている人々のことも心にかけて、心のこもった支援をしてほしいと願っています。

 

 

中3数学 三平方の定理 証明発表会 中3数学 三平方の定理 証明発表会

中3では、数学の授業で学習した「三平方の定理」の証明の発表会を、グループに分かれて行いました。

100種類以上の証明方法があるとされている「三平方の定理」。多くの生徒が 10 通り近くの証明を追体験し、レポートにまとめました。

発表会は、話し手は分かりやすい説明を工夫している様子が見られ、聞き手も相づちを打ちながら耳を傾けており、発表しやすい雰囲気の中、行われました。

以下、生徒が「発表会ワークシート」に記入した「三平方の定理について理解が深められたこと」を紹介します。

「三平方の定理の証明は誰もが知っているような偉人や数学者なども取り組んでおり私は偉人の名前を覚えるのが好きなためとても楽しく取り組めると同時に自分も数学者になったようでとても面白かったです。」

自分が調べたこと以外にもグループの方々がたくさん補ってくれてとても勉強になりました