高等科送別会 高等科送別会

高1・高2が協力して、高3を送る会を催しました。

第一部では、門出する高3を送るミサがありました。ミサの中では在校生からの記念品として高3に贈られるスクールリングの祝別が行われました。聖歌隊には一旦引退した高3のメンバーも加わって、後輩と心を一つにして聖歌を歌いました。

第二部は、高1作成の動画上映と高2によるパフォーマンスです。自分たちで作った大掛かりな仕掛けを使ってのマジックショー、ダンス部によるダンス、有志による歌、それに先生へのインタビューを上手に編集した動画の上映です。クラブの後輩からのメッセージや先生方からの温かいはなむけの言葉に、高3は心から喜んでいる様子でした。

ダンス部のパフォーマンス

有志による歌

先生からのメッセージ動画

黒板アートに思いをこめて

在校生から贈る言葉

第91回高等科卒業式 第91回高等科卒業式

第91回卒業式が挙行されました。

卒業生ひとり一人の名前が読み上げられ、校長手ずから全員に卒業証書が渡されました。その後、3か年皆勤者と3か年精勤者が表彰され、受賞者は壇上で賞状と花束を受け取りました。花束は、ねぎらいの言葉とともに卒業生から保護者に手渡され、感極まって目を潤ませている保護者もいました。

続いてコロナ禍でしばらく行われなかった「愛」(ロッシーニ作曲)の合唱が卒業生と在校生によって行われ、ホール内の人々に感動を与えていました。

校長からの祝辞では、卒業生の、明るく開放的でエネルギッシュな学年の長所が、体育祭や合唱コンクールといった学校行事の場面で存分に発揮され、見事な成果を収めたことが称えられました。また、この学年の、互いを思いやり、教員をも気遣うやさしさが強調されました。

卒業生総代による答辞の中でも、3年間のさまざまな思い出を挙げながら、学年の結束力と実行力が育まれていったことが語られていました。

卒業式の最後に、卒業生たちは、12月のクリスマス会で優勝を勝ち取った合唱を全員で歌い、感動のうちに卒業式が終わりました。

卒業証書授与

在校生と卒業生による合唱「愛」

 

卒業生による合唱

卒業証書を手に記念撮影

 

 

 

高2教養演習 俳句 ―私の浅春― 高2教養演習 俳句 ―私の浅春―

高2の学校設定科目「教養演習」で生徒が『浅春』をテーマに俳句を作りました。3学期の授業の佳句を紹介します。

流されて行方も知らぬ春の星
時止める乙矢の弦音弓始
塾終へて今日と気づきしクリスマス
キャンパスに袖パレットに桜散る
教室の窓の桜の静けさよ
しやぼん玉輝く未来映したる
卒業歌涙かくしてゐたる友
春夕焼先輩の席空きしまま
母と子の並んで探すクローバー
亡き人と心をつなぐ春夕焼

高2教養演習2学期の佳句(私の冬)はこちら

マッチ先生が贈る今月の一句ー3月 マッチ先生が贈る今月の一句ー3月

「さまざまの事思ひ出す桜かな」芭蕉

3月に入ってからも寒い日が続き、東京でも雪が降ることがありましたが、ようやく冬将軍から解放されそうですね。これまで寒かっただけに急に暖かくなって、桜が一気に咲く気配。本当の春はもうそこまで来ています。桜は蕾の状態ですが、梅は盛りを過ぎ、海棠はすでに咲き始めています。咲く時期は異なりますが、いずれもバラ科の植物です。桜はご存じのとおり、花見の定番として多くの人に愛でられますが、梅の上品な香もまた、古代から和歌に詠まれ、愛されてきました。海棠の華やかな様は楊貴妃になぞらえられ、もてはやされています。

このように植物たちは、同じ科であっても、それぞれの個性を持っており、優劣などつけられません。私たち人間も同じです。皆それぞれにかけがえのない存在なのです。

書家で詩人でもある相田みつをさんは、「自分が自分にならないでだれが自分になる」という言葉を書いていますが、本当にそのとおりだと思います。

4月から新しい世界に入っていく皆さん、ぜひ自分のまま、置かれた場所で花を咲かせてくださいね。応援しています。

最後に門出する皆さんに、駄句を一句

「旅立ちに幸あれと祈る親心」

 

2024年度高2理数探究基礎 研究発表会 2024年度高2理数探究基礎 研究発表会

3月1日(土)に、高2「理数探究基礎」の授業の研究発表会が行われました。3学期は、各自が興味のある分野を研究し、最後の授業で発表を行います。この日は日本女子大学から2名の先生をお招きし、研究発表をご覧いただきました。
発表会では16ものグループが発表し、それぞれ自分たちがやったことを熱心に説明していました。
日本女子大学の先生方からご講評をいただき、それぞれのグループがやりたいと思ったことに取り組んだことや、失敗も含めて発表したことなどを高く評価してくださいました。
最後に、生徒の投票が一番多かった研究と、日本女子大学の先生方が選んだ2つの研究に、「日本女子大学賞」が贈られました。以下が受賞した研究です。
・「大気圧測定」(ばねばかりを使った大気圧の測定方法についての研究)
・「最速降下曲線はどれだ!?」(サイクロイド曲線が最速降下曲線であることを実験的に示した研究)
・「美女と野獣のアトラクション、魔法の秘密!」(映像と実際の風景が融合して見える“ペッパーズゴースト”の模型を作った研究)


発表の様子


サイクロイド曲線について


ペッパーズゴーストの模型


日本女子大学 永田典子先生


日本女子大学 村岡梓先生

高2教養演習 柳沢正史先生講演会 ~睡眠の謎に挑む~ 高2教養演習 柳沢正史先生講演会 ~睡眠の謎に挑む~

3月5日(水)、高2の学校設定科目「教養演習」のイベントとして筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 機構長・教授の柳沢正史先生を講師にお迎えして、「睡眠の謎に挑む:基礎研究から睡眠ウェルネスへ」という題で講演会が開催されました。先生は睡眠学の世界的な権威で、国際的なプロジェクトを率いていらっしゃる一方で、ご自身の研究成果や睡眠に関する最新の知見をテレビ番組やSNSなどを通じて私たちにもわかりやすく発信なさっています。このような先生のご活躍もあり、合同参加の高1を含め多くの生徒がお話をうかがえることを心待ちにしていました。

講演は、睡眠という現象が昆虫やクラゲなどにも見られるという驚きのお話から始まりました。次に、話題は睡眠と私たちの生活や健康という方向に進んでいき、睡眠不足が引き起こす諸問題についていろいろな研究データに基づきながらご説明くださいました。更には良い睡眠を得るためのヒントや手軽にできる改善点を教えてくださり、睡眠不足に悩む生徒はより良い生活のための手がかりを得ようと丹念にお話をうかがっていました。最後に、睡眠に関する病気への取り組みとして、先生が発見された睡眠と覚醒に関係するオレキシンという物質に対する拮抗薬の研究や睡眠障害に悩む人のために手頃な脳波測定装置を開発するベンチャー企業を立ち上げたことをご紹介いただきお話は終わりました。

先生が睡眠という現象の奥深さやその大切さについて様々なエビデンスを基にわかりやすく説いてくださったことや、ご自身の研究成果をどのようにして多くの人に還元しようとしているかということに、生徒は大きな関心を持っているようでした。

講演後の質問タイムでは、「あくびはなぜ起きるのか?」「必要な睡眠時間は人種によって違うのか?」といった「睡眠」というテーマに付随するものから「寝ている時に体がピクっとする現象を止めるにはどうしたらよいか?」といった悩みまで多岐にわたる質問が寄せられ、生徒が各自の関心に引き付けて先生のお話を拝聴していたことがうかがわれました。

柳沢先生

良い眠りのためのヒントを紹介

中3 卒業探究ポスターセッション 中3 卒業探究ポスターセッション

2月26日(水)に中3は中等科3年間の締めくくりとして、卒業探究ポスターセッションを行いました。

生徒一人ひとりがそれぞれ決めたテーマについて1年間探究した内容をポスターにまとめ、

保護者や先生、中2生徒たちが見学する中、立派に発表をやり遂げました。

中1の学習発表、中2の探究チャレンジからステップアップし、3年間の集大成として成長を感じる機会となりました。

中1 学習発表 中1 学習発表

中1では2学期後半から、学習発表の準備を進めてきました。生徒はひとりずつ、今年学習した教科からひとつを選択し、学んだ内容をスライドにまとめました。

3学期には教科ごとにグループに分かれて互いに発表し合い、その後、その中から選ばれた各教科の代表者たちが、学年全体の前で発表を行いました。

代表者たちは、堂々とした様子でまとめたことを発表し、聞いている生徒からはエールやあたたかな拍手が送られました。

 

 

 

 

 

 

 

中3数学2「睡眠時間の標本調査」ワーク 続編 中3数学2「睡眠時間の標本調査」ワーク 続編

中3数学2の授業では、標本調査の学習の一環で睡眠時間を題材にしたワークを実施しています。

前回の記事はこちら

今回は、各自が計算した標本10個の標本平均、標本40個の標本平均を使って、標本平均のヒストグラムを2つ作成しました。
四分位数によってデータを4等分し、4色の色紙のいずれかに自分の標本平均を記入して模造紙に貼っていきました。
出来上がったヒストグラムは、中3の廊下に掲示しました。

そこには、先生から3つの“視点”が挙げられています。

「標本平均のヒストグラムはどんな形になりましたか?」

「標本の大きさが大きくなると、標本平均の散らばり具合はどうなっていますか?」

「母集団の睡眠時間の平均値はどれくらいであると推測できますか?」

各自が2つのヒストグラムを見て考察し、標本調査から母集団の傾向を読み取る経験をして欲しいです。

自分が計算した標本平均を確認中

色のついた紙に標本平均を書き込もう

自分の標本平均の紙を模造紙に貼っていきます

出来上がったヒストグラム
左が標本10個、右が標本40個