マッチ先生が贈る今月の一句ー9月 マッチ先生が贈る今月の一句ー9月

  「スポーツを通して結ぶ友情を」

 「人文字に祈りを込めるPX」

2024年はオリンピックイヤー。世界中の人々がパリに集い、熱い闘いが繰り広げられました。選手たちの涙には、様々なドラマが窺えました。

そして光塩女子学院でも体育祭が開催され、そこにも笑いと涙がありました。全力疾走する選手たちと声を嗄らして応援する観戦者たち。オリンピックやパラリンピックにも劣らないその熱量に、私の胸も熱くなりました。

オリンピック・パラリンピック選手たちと同様、体育祭でも選手たちは応援を通して支えてくれた周囲の人々へ、感謝の言葉を述べていたのが印象的でした。

スポーツというものは、日々の鍛錬を通じて身体だけでなく心も成長させてくれるものだということをあらためて感じた日々でした。

マッチ先生が贈る今月の一句ー8月 マッチ先生が贈る今月の一句ー8月

「打ち水も焼け石になるアスファルト」

 

8月も下旬に入りました。世の中がお盆休みに入ったころ、久々に咽頭炎にかかって熱を出してしまい、薬を飲んでおとなしくしているしかありませんでした。ここ3年ほどは風邪もひかずに過ごしたので、あらためて健康のありがたみを実感した次第です。

さて、熱っぽくて仕事をする気にもなれず、観るともなくテレビをつけていると、この時期らしく、太平洋戦争に関する番組を放映していました。マッチ先生は昭和の人間とは言え、太平洋戦争は経験していませんから、ああ、今年もそんな時期になったのかと初めはさほど気に留めていませんでしたが、「特攻隊」となって出撃した方々を泊めた宿の娘だった方の談話が耳に入り、この世で会うことのできなかった父方の叔父のことをふと思い起こしました。

幼い頃、父の実家へ遊びに行くと、父は真っ先に仏壇に手をあわせていましたが、早世した父の母親の遺影の横に飾られていたあどけなさの残る少年飛行兵の写真、それが叔父でした。昭和20年4月3日、行年19歳、まだまだやりたいことがたくさんあったに違いありません。写真の奥からこちらを見つめる希望に満ちた瞳のあまりの美しさに思わず釘付けになったのを思い出します。

前途ある優秀な若者たちは、なぜ命を落とさなければならなかったのか、戦争に何の意味があるのか……

8月は、戦争を体験したことのない日本人に、平和の尊さと命のかけがえのなさを教えてくれる大切な月と言えるでしょう。

 

マッチ先生が贈る今月の一句ー7月 マッチ先生が贈る今月の一句ー7月

「思い出をいっぱい作ろう夏休み」

先日、終業式があり、校長訓話がありました。校長訓話というと思い出すのが、2年前に他界した前校長のことです。放送朝礼で生徒たちの心に沁みとおる素晴らしい話をしていましたが、その話の結びはいつも生徒たちへの励ましの一言で締めくくられていました。それが「今日も一日ファイトです!」の一言。たぶん、先生は生徒たちに向けてと同時に、自分に向けてもその一言を投げかけていたのではないかと推察します。

さて、私ならどんな一言で締めくくるのかしらと思い巡らしたときに浮かんできたのが次の言葉です。

「今日も一日感謝です!」―私にはこの一言が一番似合っていると思いました。なぜなら、私は一人では何もできないからです。以前お話ししたように機械に弱い私は、日々周りの先生方に教えていただいたり、手伝っていただいたりしています。また、幼少時から忘れっぽいので、いろいろな方から声をかけてもいただいています。授業では、拙い私の授業に一生懸命受け答えしてくれる生徒たちに助けられています。生徒たちの発言から学ぶことも多々あります。また、6月の教育実習期間には、実習生の方からたくさん学ばせてもらいました。

そもそも、今日一日私が生かされ、仕事させていただき、おいしく食事させていただき、心地よく眠らせていただいていること自体、感謝したいことなのです。だから、私は皆さんに向けて言います。

「今日も一日感謝です!」と。

特別講座 ~Learning English through Arts and Crafts~ 工作を通じて英語を学ぼう 特別講座 ~Learning English through Arts and Crafts~ 工作を通じて英語を学ぼう

水曜6時間目に自由に選択できる特別講座のひとつ~Learning English through Arts and Crafts~美術や工作を通じて英語を学ぼう についてご紹介します。

ALT(外国語指導助手)のスコットランド出身ジェマ先生とカナダ出身メリッサ先生が隔週で行っている講座です。今回は様々な動物を英語の作成マニュアルを見ながら作りました。先生に粘土をもらう際には” Which color would you like? ” または “Is this enough? “などの質問に ” I want yellow.”  ” I need more.” などと英語で答えていきます。 静かな音楽が流れる中、生徒は集中して手先を使いかわいらしい作品をたくさん作り上げました。

“ハチ”作り方マニュアル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何の動物かわかりますか?恐竜もまざっているかも?

 

ラコモン出張文庫 パワーアップして拡大中です! ラコモン出張文庫 パワーアップして拡大中です!

ラーニング・コモンズは今夏に改装を予定しています。有志生徒のラーニング・コモンズチーム(略してラコモンチーム)は、改装前の最後の施策として、POP付きの出張文庫を中等科1F~3Fの3フロアに拡大して展示しました。ここで展示した本はすべて、ラーニング・コモンズで、チームのメンバーがそれぞれ思い思いに選んだものです。

さらに、高等科3年生のフロアでは、教育実習生の協力により、論理国語で勉強中の医療・生命倫理をテーマにした出張文庫を開設しました。ここでも実習生によるアイディア満載のPOPがそれぞれの本の魅力を引き立てています。 

POPにはその本を選んだみんなの想いが詰まっています。メンバーと実習生の想いが光塩生に届きますように。この夏、かけがえのない1冊に出会おう!

中3フロア

中2フロア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中1フロア

高3フロアのポスター

 

 

 

 

 

 

 

 

高3フロア

 

 

 

 

 

 

 

 

マッチ先生が贈る今月の一句ー6月 マッチ先生が贈る今月の一句ー6月

「紫陽花に宿りし雨滴いとおしむ」

関東地方もついに梅雨入りしました。連日の日照りに、心なしかくすんで見えていた紫陽花が、急に生き生きしてきました。各地で紫陽花祭りが開催されているようです。

さて、皆さんは「雨滴」すなわち「雨のしずく」に目を留めることがありますか。私はある時から「雨滴」に目を留めるようになりました。それは、五木寛之さんの書かれた随筆『大河の一滴』を読んでからです。読後、しばらくは感動のあまり言葉が出ませんでした。そこに書かれていたのは、私たち人間一人一人が「大河の一滴」だということ。水は「一滴」では「大河」を成すことはできませんが、たくさん集まれば大きな河を成すことができる、そう考えると「一滴」だって無駄な存在ではないということ。それを教えてくれたのが、この作品でした。

紫陽花に必死でしがみついている雨滴を見ていて、その存在がいとおしくてならないのです。

特別講座~洋書を読もう~ 特別講座~洋書を読もう~

水曜6時間目には様々な自由参加の特別講座が行われています。「洋書を読もう」という授業をご紹介します。

①辞書は使わず、日本語に訳さずに英語のまま理解しましょう。②わからないところは飛ばし、わかるところをつなげて理解しましょう。③つまらないと感じたらその本を読むのはやめ次の本を読みましょう。このようなルールで図書館にあるたくさんの洋書を各自のペースで読み進めていきます。どんな本を何ページ読んだかの記録を取り、1年間にかなりの冊数を読む生徒もいます。Oxford Reading Tree Seriesのようにどんどんレベルアップしていくものをはじめとして、Penguin Graded Readers、 Wolf Hill Series, Harry Potter(ハリーポッター)、Hungry Caterpillar (はらぺこあおむしの絵本)などの日本語でもお馴染みの絵本の英語版、ディズニー関連のものや英語の図鑑などバラエティーに富んだ洋書をそろえています。何年間もこの授業を受講している生徒もいます。こうして英語を英語のまま理解したり、単語がわからなくても推測する力、速読力を養っていくことができます。お気に入りの洋書を紹介したポップや紹介文も作っています。

生徒作成 「不思議の国のアリス」などのポップ(紹介文)

ALTによる特別講座~体を動かして英語を学ぼう!~  ALTによる特別講座~体を動かして英語を学ぼう!~ 

水曜6時間目にALT(外国語指導助手)による何種類かの特別講座が行われています。その中の“Learning English through Arts and Crafts”という授業をご紹介します。日本文化が大好きで、絵や工作もお得意なジェマ先生(スコットランド出身)とメリッサ先生(カナダ出身)が楽しい雰囲気で進めてくれる人気の授業です。実際に手を動かして工作をすることを通して英語を身に着けていきます。今週からたくさんの中1の生徒も参加したので、まずはウォームアップとしてゲームを行いました。“Commander”という命令ゲームで、もちろん英語で命令されます。一番動きが遅かった人が紙に書かれた次の指令を出します。“Hop on one foot!”     “Go to the window! ”   “Touch something yellow!”  などの指令を聞いて、みんな元気に動きまわっていました。体全体を使って、多くの英語の語彙を覚えていきます。他の英語特別講座のご紹介もお楽しみに!

特別講座「日経ビジネスを読む」が今年も盛況です 特別講座「日経ビジネスを読む」が今年も盛況です

5月22日(水)特別講座「日経ビジネスを読む」では、日経BPの方をお招きして、日経ビジネスを読むときのコツや、継続して面白く読む方法を学びました。普段の特別講座では、生徒は一人一冊ずつ配布される雑誌を読んで、興味を持った記事を紹介したり意見を共有したりしています。今回、日経BPの方にアドバイスいただいたことで、これからみんなでより一層経済を面白く、「自分事」として身近に感じながら、雑誌を読むことが出来そうです。この講座は中学2年生~高校2年生までの生徒が学年を超えて意見を交わしながら雑誌を読んでいます。今後も日経ビジネスをきっかけにして経済を知り、楽しく社会に興味を広げていきたいと思います。

ラーニングコモンズで輪になってお話を聞いています

興味を持った記事について自由に意見を交わしています

マッチ先生が贈る今月の一句ー5月 マッチ先生が贈る今月の一句ー5月

「緑陰に友と憩いし昼下がり」

新しい年度が始まって1カ月半が経ち、様々な学校行事や連休も終わって、年度初めの定期試験期間に入りました。

新中1の皆さんもようやく通常の学校生活に慣れてきたのではないでしょうか。慣れてきたと同時に、友人関係の悩みや人づき合いへのストレスを感じることが出てきたかもしれません。でも心配しないでください。悩みやストレスがあるのは生きている証です。

では、友人関係の悩みに対してどのように向き合えばいいのでしょうか。こんな風に向き合ってきましたよという私自身の体験をお話ししましょう。

口下手で友人を作るのが苦手だった私が、友人を作ることができたのは、自分の弱いところをありのままに見せたからでした。人は、誰しも自分の弱いところや失敗というものをできれば隠しておきたいのではないでしょうか。しかし、自分のよくないところを隠して付き合おうとすると、どうしてもよそよそしくなってしまい、あたり障りのない会話しかできません。

自分が心を開いて弱さを見せたとき、相手も心を開いてくれるのです。ですから、私はあえて自分の失敗談を語りました。それも決して卑下するような語り口でなく、自分の特性としてです。今に至るまでつきあっている親友は、私の弱さを受け容れてくれている人です。

皆さんも始めてみませんか。ありのままの自分、弱い自分をさらけ出すということを。