高1 租税教室 高1 租税教室

高1は総合の時間を使って租税教室を開催しました。 

税理士の業務についての紹介を受けたあと、前半は税の公平性について考えました。ゲーム形式で取り組んだ議論のテーマは、税金で街に300万円の公園を作るために年収の異なる3人の住人から税金を徴収するとしたら、どのように税金を集めたら公平であるか、という問いでした。 

生徒からは、「それぞれが年収の10%ずつ出す」という意見や、「全員100万円ずつ出す」「年収が一番高い人が全部出して、低い人は後払いする」といったものが挙がりました。これらの税の収集方法は、どれも使われているものである、ということを議論の後に聞いた生徒たちは、税の種類によって収集方法が異なることを、わかりやすく身近に感じたようです。 

後半は、税金の使われ方について勉強しました。中でも「税金は私たちが健康で文化的な生活を送るための『会費』のようなものである」という視点から、生徒たちは税金が今後自分たちにとって豊かで安心して暮らせる未来をつくるために必要なものであるという示唆を得たようです。 

最後に、「消費税は必要か」というテーマでの議論にも取り組みました。今後、社会に出て税を支払う立場に立つ生徒たちにとって学びの多い機会となりました。 

税金の集め方について様々な意見が挙げられました。

「消費税は必要か?」熱いディベートでした。

高校生のための法律教室 ~司法書士のお仕事~ 高校生のための法律教室 ~司法書士のお仕事~

11月、高校2年生は東京司法書士会の山際菜穂子先生をお招きして、「高校生のための法律教室」を実施しました。
あと1年で成人になる2年生。選挙権を持ち、契約もできるようになります。選挙に際して、良かれと思った運動がひょっとすると選挙違反になるおそれも…。「こんな場合は選挙違反になるでしょうか?」お話はクイズをまじえて楽しく進みました。

もう一つ、この日に伺ったのは司法書士というお仕事について。司法書士は140年の歴史があり、法律を介して生活のトラブルを未然に防いで社会を支える一方、資格を活かして独立し柔軟な働き方のできるお仕事だそうです。この講演は、社会人としての働き方を考えるうえでも、大切な機会になりました。

先生は、18歳で成人するとできることをご説明くださいました。携帯電話やクレジットカードの契約、国や自治体の選挙の投票のほかにも、いろいろなことができるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

可愛いたい焼きのイラストですが、これは「売買契約」のご説明のスライド。

 

 

 

 

 

 

 

東京司法書士会のホームページで、光塩の法律教室が紹介されました。記事はこちら(外部リンクに飛びます)

フィリピンからのお手紙~ MFB(メルセス会フィリピン奨学金制度)~ フィリピンからのお手紙~ MFB(メルセス会フィリピン奨学金制度)~

光塩では、独自の支援活動であるMFB(メルセス会フィリピン奨学金制度)を通して、フィリピンの青年たちの経済支援をしています。先日、MFBを通じて学業を終えたエズラさんから、光塩宛てに感謝の手紙をいただきました。エズラさんは、大学で英語教育を専攻し、卒業に際しては成績優秀者の称号、”CUM LAUDE”を授与されたそうです。生徒たちから募ったお金が、フィリピンの学生にとって希望の光となっていることを改めて実感し、心から嬉しく思います。添付の写真はエズラさんがワーキングスカラーとして働いていたMercedarian Retreat Houseの様子です。(2013年に本校の教員が撮影しました)

以下エズラさんからの手紙の内容です。


光塩女子学院中・高等科の皆さんへ

本題に入る前に、私が常に心の支えとしてきた言葉をご紹介させてください——『人生に起こるすべてのことには理由がある』この信念は、幾多の試練を乗り越える力となり、特にボホールで大学出願に臨んでいた頃には、私を力強く支えてくれました。

私は、志望した州立大学のいずれかに合格できると自信をもっていました。しかし、不合格の知らせを受けたとき、本当に不安でいっぱいで、これからどうやって学業を続けていけばよいのか、まったく見当がつきませんでした。それでも学士号取得の夢を叶えるため、私は奨学金の機会を探し、友人や知人に助けを求めました。夢が遠ざかってしまったと思ったそのとき、神様は私に別の道を示してくださいました—それはMercedarian Retreat Houseにワーキングスカラー(※1)として応募するという道でした。無事に合格できたことは大きな喜びでしたが、さらに幸せなことに、光塩から奨学生の一人として選ばれました。あなた方のご厚意は私の人生を大きく変えました。

3人きょうだいの長女として、母一人が家族の生活を支えている中、私は常に責任の重さを感じてきました。ご支援のおかげで、経済的な不安を抱えることなく学業に専念することができました。そして、あなた方の優しさのおかげで、2025年6月4日、英語専攻の中等教育学士課程を誇りを持って卒業することができました。私はラテン名誉称号である CUM LAUDE(※2)をいただくことができ、とても光栄でした。さらに、所属する団体「英語専攻協会(the English Major’s Society)」において、会計および監査役としての活動が評価され、メダルと証明書をいただきました。これらの功績は、私だけのものではなく、あなたのものでもあります。あなたのご支援があったからこそ、実現することができました。

まさに、『神にできないことは何もない』(ルカ 1章37節)という聖句のとおり、あなた方のご支援は、私の人生の中でその言葉の真実を示してくれました。光塩の皆様、本当にありがとうございます。あなた方のご親切は、私の心に深く刻まれ、生涯忘れることはありません。どうか主が、健康と導き、そして幸せを豊かに授けてくださいますように。私はベリスメルセス宣教修道女会のシスターたちや私の旅に関わってくれた仲間の奨学生たちにも、ずっと感謝しております。あなた方は私にとって経済的、感情的、精神的な力の源であり、あなた方の助けがなければ、今の私はありませんでした。

改めまして、2021年から2025年までの奨学生としてご支援いただいたエズラでした。満面の笑顔と、感謝に満ちた大きな心を込めて、ここでご挨拶を締めくくらせていただきます。心よりの感謝を込めて。

エズラ

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※1 working scholar :学業と施設内での業務を両立しながら学ぶ奨学生制度。

※2 CUM LAUDE  :ラテン語で「称賛とともに」。成績優秀者に授与される名誉称号。

 

東大女子母校訪問 東大女子母校訪問

毎年恒例の企画、東大女子母校訪問。東京大学に進学した卒業生3名が高等科生に向けて大学生活について話に来てくださいました。

まずは卒業生が用意した東大○×クイズ。赤門は誰でも通れる?授業で話す言葉が難解すぎて学生たちから「教授語-日本語辞典」を作られた先生がいる?枕投げ、囲碁、盆踊りをする授業がある?正解者には東大グッズが進呈され、会場は盛り上がります。

実際の時間割やゼミ、部活、アルバイトなどリアルな大学生活の様子を、写真を交えて話して下さり、みな興味津々。後半は高校時代の勉強方法について…生徒たちは熱心にメモを取ります。高1から高3までの勉強計画や科目ごとのおすすめ勉強法から、落ち込んだ時の元気の出し方まで、俯瞰的な視点からアドバイスをいただきました。

「高等科での学習は大学進学後も役に立ちます。論文は英語で書かれますし、理科の原理原則は科学の面白さにつながり、数学は論理的な思考・表現に役立ちます。自分の話を他者に簡潔にわかりやすく伝えるためには国語力は必須です。」という卒業生からのメッセージを、生徒たちは深く受け止めていた様子でした。

会の終了後も個別の質問・相談、さらに教員との懇談と、楽しいひと時を分かち合いました。

クイズ優秀者には東大グッズを進呈

個別の質疑応答にも丁寧に答えてくれました

原口るみ先生特別授業~高2教養演習~ 原口るみ先生特別授業~高2教養演習~

10月、高2の教養演習の授業では、2週に渡り、本校の卒業生で、東京学芸大学教職大学院、准教授の 原口るみ先生による講演会を実施しました。「主を畏れることは智恵の初め」というテーマでのお話に、皆熱心に耳を傾けていました。1週目は主に地震や津波のメカニズム関する学びを深め、防災意識を高めました。防災グッズは各人によって必要とするものが変わります。緊急時、持っておきたいものをまとめた防災ポーチを作って持ち歩こう、という先生の呼びかけに、生徒は各々考えを巡らせていました。2週目は、東日本大震災の話から発展して、原子力発電のメカニズムに関する学びを深めました。地震などが起こった際には、デマにも注意が必要です。現代は、生成AIによって誰もが簡単にフェイク画像を作ることのできる時代になりつつあります。原口先生は生徒に「流言は智者に止まる(根拠がない情報に接してもそこでストップすることのできる智者になろう)」と伝えてくださいました。さらに、原子力発電を推進する上で起こるベネフィットとリスクを、実際のニュース映像や動画を見ながら順を追って紐解き、講演の最後には原子力発電所の推進に関する賛否を生徒はそれぞれアウトプットし、振り返りシートに書き留めました。

高1総合 卒業生講演会 高1総合 卒業生講演会

10月初旬、高1は卒業生講演会を開催しました。講演に来てくださったのは、本校を71回生で卒業された、現在「日東紅茶」ブランドを展開する三井農林株式会社にお勤めの干川(幸地)里実さんです。講演会は終始、和やかで笑いに満ちた時間となりました。干川さんは光塩生時代、成績が振るわなかった際に自分の心とどう向き合っていたかなど、ありのままに打ち明けてくださり、思い出の一つ一つが生徒の心に大きく響いたようでした。高校生の時、国語科の担任に「コピーライターが向いているかもしれないね」とかけてもらった一言がきっかけで、干川さんは大学卒業後に広告会社へ就職する夢をかなえます。しかし、広告のお仕事を続けるうち、モノづくりにかける職人さんの情熱に触れ、「もっと日本のモノづくりにかける人々の想いを世の中に伝えたい」と奮起し、日本の伝統工芸品や食品を扱うセレクトショップに転職されました。その後、ライフスタイルの変化から、広報としてのキャリアを途絶えさせることなく、家族との関わりを大切にすることを決意し、二度目の転職を経て現職へと就かれました。それら、どのエピソードにも端々に干川さんの芯の強さが感じられ、講演後は生徒たちの質問の手が止まりませんでした。「すべての選択に意味があるから、今の自分を精一杯生きて頑張って!」という干川さんの言葉に背中を押され、高1は残りの高校生活も頑張ります!

干川(幸地)里実さん

生徒は広報のお仕事の幅広さに驚いていました

 

 

 

 

 

 

 

日東紅茶さんの商品はすでに多くの生徒が日常的に親しんでいました

学問の秋、「シラソン・レクチャー」&「ハイパワー学際・教養講座」 学問の秋、「シラソン・レクチャー」&「ハイパワー学際・教養講座」

9月、職員室の高3の先生に分厚いファイルが配られました。タイトルは「オリジナル・マンガ・コンテンツ」「シラソン・レクチャー」そして「ハイパワー学際・教養講座」。これらは高3の世界史担当・益森先生からのプレゼントです。

「オリジナル・マンガ・コンテンツ」はマス・モーリンこと益森先生作の8コマ漫画集。マス・モーリンが悩める受験生に受験の心得や勉強法を語ります。分厚い「シラソン・レクチャー」には”英単語のリテラシー””数学の勉強の仕方”など各教科の勉強法46項目に加え、”教養としてのギリシア哲学””教養としての中国思想”など教養関連が24項目盛り込まれています。さらに分厚い「ハイパワー学際・教養講座」は”ちょっと切ない『学歴社会』の現実”に始まる生活科学・人文科学・社会科学・自然科学の各分野のコンテンツがぎっしり。すべて、益森先生のオリジナルです。

「ハイパワー学際・教養講座」を上から見たところ。厚さは4センチ超え

 

 

 

 

 

 

 

 

「シラソン・レクチャー」は文字通り”知らないと損する”内容がぎっしり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハイパワー学際・教養講座」の見出しは気になるタイトルばかり。益森先生のコンテンツは、授業でがんばった生徒にも賞品として希望した部分が授与されるのだそうです。

 

高1 eネット安心講座 高1 eネット安心講座

6月25日(水)総合の時間において、1はeネットキャラバン事務局のにお越しいただき e-ネット安心講座を実施しました。

SNSを通じたトラブルから身を守るために、スマホやオンラインゲームとどのように付き合っていけばよいかを学年全員で考えました。

ネットのデマや詐欺、闇バイトといった危険な犯罪行為に巻き込まれないために実際に起こった事件や人間関係のトラブルを基にしたドラマを見て、生徒はそれぞれ見聞きした経験を思い起こし、反応していました。

これに、改めてスマホやオンラインゲームとのわりを見直し危険なことに巻き込まれないよう注意して、安全に利用してほしいと思います 

 

高1総合 日経ビジネス講演会 高1総合 日経ビジネス講演会

7月2日(水)、高1は総合の時間に、日経BPマーケティングの川合夕里加さまをお招きし、講演会を実施しました。「日経ビジネス~ちょっと先の未来を考えてみよう~」というテーマのもと、川合さまは日経ビジネスで過去に紹介された「空飛ぶ車」の写真やAI採用面接の話題に触れ、今私たちにとって当たり前だと思っているものが20年後の未来には変わることを示されました。また、人間とロボットの協働が進んでいく未来に、私たちはどのような生活をしているのかを予想するグループワークも行いました。これらの予想は、正確な信頼できる情報をもって、初めて未来につながるものです。講演会の後に書かれた生徒の感想からは、生徒たちがそれぞれ幅広くアンテナを張って世の中のニュースに目を向ける大切さを実感するとともに、自分の興味関心がどこにあるのかを探るヒントを得た様子が見受けられました。

読売新聞出前授業 読売新聞出前授業

高1では、主権者教育の一環として、読売新聞教育ネットワーク事務局記者の大石暁先生をお招きして、出前授業を実施していただきました。

ホールの席には全員に当日の朝刊が配られ、生徒たちは興味津々。先生から出されるクイズの答えを探すうちに、自然と新聞の各記事に目がとまっていきます。中等科から続けている新聞ノートを通して新聞には触れてきている光塩生ですが、紙面の構成や新聞の記事が書かれる過程など、ご講義を受けてたくさんの発見がありました。若者の投票率の低さや選挙の現状のお話をうかがい、インターネット上の情報に触れる中でおこるフィルターバブルやエコーチェンバーなどの現象についても知る機会を得ました。

ご講義が終わった後も、大石先生に質問をする生徒たちの列がいつまでも途切れず、熱心にお話を伺う姿が見られました。

今回の授業を通して、未来の主権者としての多くの学びを得たようです。