正面玄関 有吉佐和子展示コーナー 正面玄関 有吉佐和子展示コーナー

正面玄関の有吉佐和子展示コーナーが模様替えされました。
昨年、『青い壺』のヒットで話題となった作家・有吉佐和子氏は光塩の第14回卒業生でもあります。
今回、展示コーナーに和歌山市の有吉佐和子記念館のオリジナルグッズが加わりました。
有吉佐和子記念館は杉並区堀ノ内の邸宅を復元した建物で、館内には光塩高等女学校在学中の有吉佐和子氏の写真パネルの展示もあります。

正面玄関で、オリジナルグッズや展示されている本をどうぞ手に取ってご覧ください。

 

 

 

 

 

 

右は有吉佐和子記念館のパンフレット、中央の二つが有吉佐和子記念館のオリジナルグッズ。左は杉並区郷土博物館の有吉佐和子歿後30年記念特別展(平成26年)の図録。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今も読む人の心をつかむ有吉佐和子作品

ウクライナ支援街頭募金 ウクライナ支援街頭募金

7月19日、高円寺駅前でウクライナ避難者支援のための募金が行われました。この活動は、今年で4回目を迎え、光塩からは中高の有志生徒が参加しました。猛烈な暑さの中、熱心に呼びかけを行い、多くの方が募金に協力してくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

フェリス女学院大学と高大連携協定を締結しました フェリス女学院大学と高大連携協定を締結しました

7月22日、本校とフェリス女学院大学(学長:小檜山ルイ/横浜市泉区)は、高大連携に関する協定を締結しました。本協定は、相互の信頼関係を構築して、幅広い分野における学生および生徒の進学およびキャリア構築を支援し、教育・研究に関する相互理解の促進に取り組むことを目的としています。
締結式には、フェリス女学院大学から小檜山ルイ学長、杉之原真子全学教育担当副学長、大谷智夫大学事務部長、口井智史学長室長が出席され、本校からは烏田校長、齋地教頭、重岡教頭が出席しました。
締結式では、協定書への署名、写真撮影の後、なごやかな雰囲気の中で意見交換等を行いました。

小檜山ルイフェリス女学院大学学長と烏田校長

 

 

 

 

 

 

 

協定に関するフェリス女学院大学のホームページはこちら(外部リンクへ飛びます)

高2教養演習 俳句 ―私の夏― を掲載いたしました 高2教養演習 俳句 ―私の夏― を掲載いたしました

高2の学校設定科目「教養演習」で生徒が『夏』をテーマに俳句を作りました。1学期の授業の佳句を紹介します。

サイダーの光はじける午後六時
背泳ぎやゆらゆら動く我と雲
泳ぎゆく海の青さの果てしなき
向日葵や街全体が笑つてる
向日葵が子どものやうに笑つてる
縁日の金魚すくふや着崩れて
金魚鉢さかさに揺れる空のあを
金魚鉢ゆるる水面の軽さかな

タイ・スタディツアー 2025春 タイ・スタディツアー 2025春

タイ・スタディツアー(上智大学主催)にこの春も高等科生が参加しました。このプログラムは、バンコクと周辺地域をフィールドに、大学や仏教寺院などの見学、日系企業との交流やスラム地域支援団体を訪問する経験と、自ら定めたテーマに基づくフィールドワークから構成されており、上智大学がカトリック高等学校連携協定校の生徒を対象に実施しています。参加した生徒が以下のコメントと写真を寄せてくれました。

今回のタイ・スタディツアーでは、日本全国から集った同世代の仲間たちとローカルなマーケットや有名な観光地まで様々な場所に赴き各々の興味のある分野を探究しました。また、思いがけず地震にあったことにより、災害の中でも明るく過ごすタイの人たちを見て、現地と日本の文化や対応などの違いを改めて違う視点から見ることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保護者全体会~上智学院・山内保憲神父様をお迎えして~ 保護者全体会~上智学院・山内保憲神父様をお迎えして~

5月17日、中高等科保護者全体会が開催されました。はじめに校長より今後の工事計画や、本年度から始まるTSUNAGARUプロジェクト、その一環として2026年度から始まる中3・ニュージーランド短期研修などの新しいプログラムが紹介されました。

烏田信二校長による挨拶と学校概況の説明

光塩女子学院後援会会長 狩野繁之様

 

 

 

 

 

 

 

続いて後援会総会、保護者講演会が行われました。講演は、高大連携協定を結ぶ上智大学から山内保憲(やまうちやすのり)神父様(上智学院カトリック・イエズス会センター・学事局 Sophia Future Design Platform推進室)をお迎えし、「世の光、地の塩―現代に求められるレジリエンスなカトリック教育―」と題して行われました。

人生の中で、ほとんどの人は心折れる体験に遭遇することがあります。大切な人との死別、失恋、自分やパートナーの病気…現代においては、老いもそのひとつです。山内神父様は、高齢の修道会会員の介護と看取りをされた長年のご経験をもとにお話しになりました。優れた学識があって著書を何冊も残した司祭も、車いす生活になり認知症が進む“老い”を避けることはできません。その姿は聖書の言葉「彼は軽蔑され、人々に見捨てられ多くの痛みを負い、病を知っている。」(イザヤ書53.2-3)を彷彿とさせます。また、イエスご自身の生涯を聖書のこの言葉に重ねる時、「思い通りにならない」人生の中にいる人間は、実はイエスが歩んだ道に近づいていることに気づきます。レジリエンスに必要な、別の視点がここにあります。 

人生で遭遇する心折れる体験は、「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」というマタイ5章44節の中の「敵」ということができます。苦しみの中にいるときも、その苦しみが自らをイエスに近づけていることに気づく価値観があれば、希望を失わず生きていくことができるでしょう。 現代的な価値観から見れば絶望しかないような、自分の力ではどうしようもない困難に遭遇したとき、それを受け止め乗り越えるレジリエンスな力を養うことは、現代のカトリック教育の中に求められています。

山内神父様の言葉のひとつずつを通して、建学の理念と人生の意味のありようについて知る、大事な講演会となりました。

ユーモアを交え、軽妙な語り口で話される山内保憲神父様。

「学校にいる子供たちは今は聖書の言葉を聞き流しているかもしれません。しかし心のどこかにひっかかり、いつか聖書の言葉が子供達の命を支えるときが来ると思います。」

 

 

光塩生のための「建築ガイダンス」~矢野裕之先生をお迎えして~ 光塩生のための「建築ガイダンス」~矢野裕之先生をお迎えして~

「建築」=”architecture”とはそもそも何でしょう?buildingではありません…光塩生のための「建築ガイダンス」はこんなお話から始まりました。この企画は、すいどーばた美術学院建築科の矢野裕之先生をお迎えし、建築学科を目指す生徒のため開かれたものです。5月13日、20人余りの希望者はラーニングコモンズに集まり、先生のお話に耳を傾けました。

最初の質問の答えは「一つの思想によって統合された空間(的)世界のこと」。例えば、東京カテドラルは、カトリックの大聖堂ではありますが、建築家丹下健三によって、日本人に馴染みのある空間のありようを探るようにして設計されたものなのだそうです。頭上を見上げれば十字架のトップライトから光が降りそそぎ、大聖堂の基本形に即して造られたことが分かります。しかしその空間の全体像は山を思わせるシルエットになっていて、一般の大聖堂とは大きく異なっています。古来、日本には、例えば浅間信仰に代表されるように、大きな山に向かって手を合わせるという祈りの姿がありました。そうした印象を与えようと、まるで富士山のような曲線のシルエットをもった祈りの空間となっているのです。

それでは、大学の建築学科は何を学ぶところでしょう。矢野先生は、建築学科のうち計画系・構造系・環境系それぞれの研究分野について、数十年先の未来を探り、時には地球規模の視点を持つものであることを、タワーマンションによる大規模開発が招く地域の変化や「宇宙船地球号」の概念を提唱した建築家・バックミンスター=フラーを例に分かりやすく話してくださいました。

工学系と芸術系の建築学科の違いの背景にある、科学知と生活知という異なった学問体系や、建築計画で必要となる“思想”、さらに大学の入試の実技試験に込められた狙いの説明に続いて、「ここにあるような本を読むのが大切なんですよ」とラーニング・コモンズの棚を指さされた先生の言葉に、はっとした生徒もいたようです。

矢野先生ご自身のお仕事や豊かなご経験を交えたお話に、生徒からは質問が止まらず、会の終了後も先生を囲んでメモを取りながらお話を伺っている姿が見られました。建築を目指す生徒にとって、貴重なガイダンスとなりました。

参加した生徒からは「今からできる、デザインする力や建築に関する知識を増やす方法はありますか?」「設計する上で、矢野先生が大切にされていることは何ですか?」と質問が相次ぎました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢野裕之先生。ローマのパンテオンから現代日本まで、さまざまな地域や時代の建築を例に、建築学の魅力を話してくださいました。

 

『ゼノさんの日』朗読劇とパヴェウ・ミレフスキ駐日ポーランド共和国大使、ドロタ・ハワサ氏講演会  『ゼノさんの日』朗読劇とパヴェウ・ミレフスキ駐日ポーランド共和国大使、ドロタ・ハワサ氏講演会 

4月、ゼノさんと北原怜子さんが紡いでくれた光塩とポーランドとの間の絆が深められる、大切な機会がありました。(ゼノ修道士と北原怜子さんについては、2024年度の学校あいさつをご覧ください) 

4月24日は「ゼノさんの日」。戦後の混乱期に、孤児のため働いたポーランド人のゼノ修道士を記念するこの日、光塩では朗読劇とポーランド大使館による講演が行われました。 

朗読劇に先立ち、アリの街実行委員会の石飛仁氏から、氏が晩年のゼノ修道士のため、かつての戦災孤児を探し再会を実現させたエピソードが語られました。 

この日の朗読劇『風の使者 ゼノ』は石飛仁氏の同名の書が原作となっています。劇では、“アリの街”でゼノ修道士とともに働いた北原怜子さんが、貧しい人に寄り添うすべを模索し苦しんだこと、若き日のゼノ修道士の悩み、また、それぞれの救いが描かれました。劇中、光塩の聖歌隊も登場、美しい歌で劇を彩りました。 

続く講演はパヴェウ・ミレフスキ大使がポーランド語の「こんにちは」(ジェン・ドブリ)を全校生に明るく教えてくださるやり取りから始まりました。大使は、ポーランドと日本との交流と人道主義に基づく協力の歴史や、大変な親日国であることを話されたあと、「ぜひ、万博のポーランド館を見学してください」と素敵なパビリオンを紹介されました。 

大使に続く講演では、ポーランド人ジャーナリストのドロタ・ハワサ氏が、コルベ神父・ゼノ修道士の生涯と、現代に残るゼノ修道士の足跡について、流ちょうな日本語で話されました。ゼノ修道士の故郷はポーランドのクルピエ地方ですが、ここには現在、ゼノ修道士に由来する名前の学校が3校あるほか、銅像や資料館があり、ゼノ修道士の生涯と愛を人々に伝えているそうです。 

貴重な講演のあと、生徒の代表は今日の機会を感謝して、次のように挨拶の言葉を締めくくりました。「ゼノ修道士たちの、混迷の時代にあっても誰かのために尽くす姿は、どんな時代にも変わらないやさしさと強さの形を示してくださったように思います。不安定な時代を生きる今だからこそ、互いを知り、信頼しあい、あたたかな関係を築く力を培っていきたいと思います。」

昨年の朗読劇・ポーランド大使館講演の記事はこちら

ゼノ修道士のエピソードを語る 石飛仁氏

師・コルベ神父に導びかれる若き日のゼノ修道士(朗読劇)

左から北原怜子さん、コルベ神父とゼノ修道士、光塩の聖歌隊(朗読劇)

メルセダリアンホールに到着したパヴェウ・ミレフスキ大使

 

 

 

 

 

 

 

「ポーランドと日本の国交は100年以上の歴史があります」と大使。

ゼノ修道士の写真を手に説明するドロタ・ハワサ氏

 

 

 

 

 

 

職員研修会 ~杉並区環境課講演・阿波踊り・ゴミ拾いフィールドワーク~ 職員研修会 ~杉並区環境課講演・阿波踊り・ゴミ拾いフィールドワーク~

5月、初の試みとして、杉並区との協働による職員研修会が行われました。

現在、杉並区はゼロカーボンシティを目指し、気候区民会議をはじめとする施策を実施しています。この方針が光塩TSUNAGARUプロジェクトの目指すエコロジーの姿勢と重なることから、今回の研修会が実現しました。内容は三部構成で、杉並区環境課の講演に加え、阿波踊り、ゴミ拾いフィールドワークが行われました。

第一部の講演では、はじめに住宅都市・杉並区の特徴や、地域ごとの文化・特色などが語られました。環境課の温暖化対策担当課長・重田拓郎様は温暖化ガスの約半分が家庭から排出されるという区の現状を踏まえ、まずは温暖化の問題を認識することや個人の意識の変革を広める必要性を述べた上で、区の取り組みを紹介しました。太陽光発電システムへの助成制度の説明のほか、ユニークな「杉並消灯日」など33項目の意見提案を昨年提出した区の気候区民会議のような、区民参加の気候変動対策を今後はユース(中高生)世代にも実施するという展望が語られました。

「温暖化問題は、原因に責任の無い将来世代がより影響を受けてしまいます」と説明する重田拓郎課長。中高生によるワークショップは今夏の予定で、6月に参加者が募集されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研修会第二部は体育館へ移動。NPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会の専務理事・事務局長の冨澤武幸様から阿波踊りの歴史や運営についてのご説明を伺いました。昭和32年、”何かにぎやかな催しを”と手探りで始めた阿波踊り。今や100万人近い来場者がありますが、成功の背景には多くの運営スタッフやボランティアの存在があります。たくさんの中高生も阿波踊り中のゴミ回収や、踊り手への給水ボランティアを行い、イベントを支えていることが紹介されました。講演に続き、東京天水連の方々が見事な演奏と実演を披露し、華やかな鳴り物に載せて職員たちも阿波踊りを体験しました。

 

高円寺の東京天水連の皆様による実演。かっこいい!

 

 

 

 

 

 

 

指導を受けて教員も踊りながら体育館を一周

 

午後の部は、NPO法人グリーンバードによる講演とゴミ拾いフィールドワーク。同団体の高円寺チームリーダー、谷村一成様は”ボランティア”の言葉にネガティブなイメージしかなかったご自身の中高生時代から、「おしゃれ・楽しい・かっこいい」ゴミ拾いを行うグリーンバードに出会い、活動に参加、学生時代から「幕末×ゴミ拾い」などいくつも斬新な企画を立て実現したという経緯を話されました。現在、各地のグリーンバードには多くの中高生スタッフがおり、小学生との環境学習や企業とのコラボ実現など、ゴミ拾いを起点とする企画や活動を行っているそうです。講演後、職員は5チームに分かれ、グリーンバードのガイドのもと、学校周辺のそれぞれのコースの清掃活動に赴きました。ゴミ拾いについ熱中してしまい、時間が超過したチームもあったようです。

グリーンバードのビブスとおしゃれな軍手、 鮮やかなトング。杉並区環境課の方も回られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この袋はゴミ袋。これもグリーンバードのオリジナルです。結構ゴミがありました!

研修会を通じて、地元・高円寺のさまざまな側面に触れ、中高生による地域ボランティア活動のありかたを知ることができました。研修会は、光塩TSUNAGARUプロジェクトが地域に開き、協働しながら展開してゆく貴重な一歩となりました。

光塩TSUNAGARUプロジェクト(2025~2027)についてはこちら

ルルド・ヒル・カレッジのGleeson校長先生とCooney先生が来校されました ルルド・ヒル・カレッジのGleeson校長先生とCooney先生が来校されました

4月23日、ルルド・ヒル・カレッジのGleeson校長先生と留学担当のCooney先生が来校されました。この学校は、ブリスベン(オーストラリア)にあり、毎夏、短期研修とターム留学で多くの光塩生が訪れているカトリックの女子校です。ご来訪を聞いて、昨年お世話になった生徒たちや今年訪問する生徒たちが集まり、先生方を囲んで楽しいひとときを過ごしました。
その後、先生方はこの夏にターム留学を予定している生徒たちと、一人ずつ時間をとって面接をされました。生徒たちは、疑問や不安が解消されて、留学がますます楽しみになったようです。
先生方のご来訪で、ルルド・ヒル・カレッジと光塩との交流が深まる一日となりました

Gleeson先生とCooney先生を囲んで

中1・中2の教室で、生徒たちと歓談される先生方

 

 

 

 

 

 

 

 

左から、Cooney先生、烏田校長先生、Gleeson校長先生、齋地教頭先生、英語科の小林先生