2025年度オープンスクール 2025年度オープンスクール

太陽が燦燦と照り付つける夏空の下、オープンスクールが開催されました。

オープンスクールは、クラブ委員会とPR部の生徒たちが中心となって動画やクイズを作成、校内ミニツアーを企画しました。

PR部以外の生徒たちも自主的に校内装飾や校内ミニツアーの手伝いをしました。

体験授業も行われ、国語・社会・算数・理科・英語・倫理の中から2教科の授業を受講していただきました。1教科25分の中で、授業の雰囲気を味わっていただけたのではないかと思っています。

授業体験と並行して、生活委員会の生徒がスライドによる学校説明を行いました。20分という制限時間の中で、学校のアピールポイントをコンパクトにまとめ、見学者にわかりやすく伝えていました。

各クラブもそれぞれに工夫を凝らして、見学者をおもてなししていました。参加型のクラブは人気があり、見学者は在校生と一緒にクラブ体験を楽しんでいる様子が窺えました。

社会の授業体験

英語の授業体験

数学の体験授業

校内ミニツアーの表示

バスケットボール部の活動風景

化学部の実験。何かな?

生徒によるミニ説明会

特別講座『国際NPOせいぼ』生徒によるプレゼンテーションと提案 特別講座『国際NPOせいぼ』生徒によるプレゼンテーションと提案

特別講座『国際NPOの活動に参加してみよう!』、1学期の最終回は、高2の生徒によるプレゼンテーション。NPOせいぼの関連団体の講座で学んだことも活かし、この生徒は以下のように発表と提案をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父の転勤で住んでいたインドでは、高架下や渋滞時の道路でホームレスの人々が、車の窓を叩いて物乞いをしていました。その中にはまだ幼い小さな子どもや、その幼い子どもが更に小さな妹や弟(乳児)を抱いている時もありました。それまで日本においては考えられなかった貧富の差や衛生管理などの国際的な課題を目の当たりにし、国際的な課題や活動に興味を持ちました。また、主にアフリカなどの地域では、自分と同年代の子どもたちが飢餓や貧困の問題に直面していることを知り、そのような貧富の差が解消されていくために自分ができることは何かと考えたいと思い、特別講座を受講しました。

特別講座とソーシャルビジネスコースを通して、マラウィには児童労働や貧困などで学校に通うことができていない児童がいるという現状、児童労働や教育の欠如がもたらす負の循環について学びました。負の循環とは、学校に通うことができなかったために基本的な知識や教養がなく、安定した職業に就くことができない。それによって、その子どもの代も次の代も貧困から抜け出すことができないというものです。また、児童労働の状況の話を伺った際に、インドで少女が工事現場で働いている姿を思い出し、この課題は決してマラウィだけの課題ではなく全世界の課題なのだと改めて考えました。そこで、学校給食支援を行うことを通して、子どもたちの食事の場や教育を支え、貧困の連鎖を断ち切る環境を構築できるのでは?と考えました。また、マラウィのコーヒーを販売し、その収益を現地支援に結びつけることで、活動の認知度を高め、より多くの支援を得ることが可能になると考え、以下の4つのことを実践したいこととして提案しました。

1つ目は、学校給食と児童の登校率の関係調査です。この調査を行うことで、学校給食が児童の登校のきっかけになっているということが明らかになれば、活動していくうえで大きな指標となると考えました。

2つ目は、広報資料の作成です。これは、消費者に自分で理解して、考え、つながる支援を行ってもらうことを狙いとしています。親睦会でのコーヒーの販売の様子を見ていて、中高生が販売しているから買っていただいているような印象をもち、それではつながる支援やマラウィのことを知ってもらうことが十分にできていないのではないかと思いました。そこで、グラフや調査結果、現地の児童の写真を用いた新聞やチラシを作成し、それを消費者に自分で読み解って、記憶に残る、自発的な支援を導き出せないだろうかと考えました。

3つ目は、生産者の声の紹介です。これは、スーパーの野菜売り場などにある、「私たちが作りました」というようなカードからヒントを得ました。コーヒー販売時に、マラウィの生産者からのメッセージや現地の様子をカードで提示し、実際にマラウィで生産している人の顔が見えることで、「自分で考えて支援する」という支援に繋がると考えました。地理的にも習慣的にも距離があるマラウィと日本ですが、マラウィとコーヒーが顔写真やコメントが書かれたカードがあることで一気に距離が縮まり、段階を踏んで自分の中で買ってみようと思う手助けになると思います。そして、結果的にチャリティーにつながっていくと考えられます。

4つ目は、魅力の発信です。マラウィのコーヒーだからこそ出せる味の特徴を発信し、マラウィという国を知ってもらい、能動的な購入を促したいと考えます。

マラウィはアフリカではボツワナと共に独立以来、戦争や内戦を経験していない国であり、「アフリカの温かい心(The Warm Heart of Africa)」という別称を持つそうです。その温かい心をもつ人々と日本の私たちが深く繋がることができたらと心から願い、活動をしていきたいと思います。

特別講座「国際NPOせいぼ」前回の記事はこちら

出張ラーニングコモンズ、やってます 出張ラーニングコモンズ、やってます

ラーニングコモンズから、各学年の授業で扱う文章に関連する本を教室前の廊下に置く「出張ラーニングコモンズ」を随時やっています。その場でぱらぱらめくってもよし、借りて行ってじっくり読むのもよし、授業の学びをさらに広げていきたいところです。

出張ラーニングコモンズという掲示と、「動物たちは何をしゃべっているのか?「僕には鳥の言葉がわかる」という本が映っています。

中1廊下 鈴木俊貴先生(動物言語学者)の本(国語「『言葉』をもつ鳥、シジュウカラ」より)

出張ラーニングコモンズという掲示と、「新聞の読み方」「新聞力」という本が映っています。

高1廊下 読売新聞 大石先生ご紹介の本(出張講義より)

出張ラーニングコモンズという掲示と、本が10冊映っています。

高2廊下 今井むつみ先生(認知心理学者)のご著書(論理国語「学びとは何か」より)

出張ラーニングコモンズという掲示と、「横井軍平ゲーム館」「任天堂ノスタルジー」という本が映っています。

高2廊下 横井軍平さんの本(英語コミュニケーション “Yokoi Gunpei: The Legacy of Handheld Gaming Innovation” より)

本がたくさん載ったブックトラックと、本が6冊載った机が映っています。

職員室前 夏休みにおすすめの本、ポーランド関連本

中3 能楽鑑賞教室 中3 能楽鑑賞教室

晴天に恵まれた6月のある日、中学3年生は国立能楽堂を訪れました。

観劇した演目は『附子(ぶす)』(狂言・和泉流)・『鉄輪(かなわ)』(能・喜多流)の2作品。

『附子』では、狂言方2人の大きな声と素っ頓狂な動きが観客の笑いを誘います。生徒にとっては一休咄のエピソードとしてなじみが深かったようです。

一方、女の恨みつらみを書いた『鉄輪』では、終始張り詰めた空気が会場を包み、静寂の中で物語の行末を見守りました。

職員の方々に暖かく受け入れて頂いた今回の観劇。古典作品に肌で触れ、教室の外での貴重な学びを得た一日となりました。

国立能楽堂の写真

読売新聞出前授業 読売新聞出前授業

高1では、主権者教育の一環として、読売新聞教育ネットワーク事務局記者の大石暁先生をお招きして、出前授業を実施していただきました。

ホールの席には全員に当日の朝刊が配られ、生徒たちは興味津々。先生から出されるクイズの答えを探すうちに、自然と新聞の各記事に目がとまっていきます。中等科から続けている新聞ノートを通して新聞には触れてきている光塩生ですが、紙面の構成や新聞の記事が書かれる過程など、ご講義を受けてたくさんの発見がありました。若者の投票率の低さや選挙の現状のお話をうかがい、インターネット上の情報に触れる中でおこるフィルターバブルやエコーチェンバーなどの現象についても知る機会を得ました。

ご講義が終わった後も、大石先生に質問をする生徒たちの列がいつまでも途切れず、熱心にお話を伺う姿が見られました。

今回の授業を通して、未来の主権者としての多くの学びを得たようです。

 

中3総合 51回卒業生 奈良崎文乃さんのご講演~女の子の力を、世界を変える力にする~ 中3総合 51回卒業生 奈良崎文乃さんのご講演~女の子の力を、世界を変える力にする~

51回卒業生の奈良崎文乃(ならさき・ふみの)さんが、中学3年生に向けたご講演の為ご来校くださいました。

奈良崎さんは国際NGOプラン・インターナショナルに勤め、現在は大学院で研究に取り組まれています。講演では、「世界の貧困や教育格差に立ち向かう為、我々には何ができるのか」と、熱く語ってくださいました。

差別や偏見に直面しながら各国で暮らす同年代の少女たちに思いを馳せ、【女性の権利】とは何かと思案する生徒たちの表情は真剣そのものです。

日本に生きる子供たちとして、そして女性として、『知り、広め、そして参加することが大切だ』と奈良崎さんはおっしゃいました。他者の為に生きることを喜びとする、【Women for Others】の精神につながる大変意義深いご講演でした。

 

生徒が講演に耳を傾けている様子

ご講演にしっかりと耳を傾けています

大切と感じたところをメモしている様子

一生懸命メモを書き残す様子

中2 キャリア教育ワークショップ 中2 キャリア教育ワークショップ

中2では総合の時間に、卒業生を含む 4 名の女性講師をお招きし、全 2 回のキャリア教育ワークショップを実施しました。

1 回目は、講師それぞれのお仕事内容や、その職業に就いた経緯をお聞きしました。

2回目は、職業タイプ診断を通して、生徒同士で気付いたことや興味のある職業についてシェアしました。

職業についてのお話をうかがうだけでなく、生徒たちがお互いに意見を言いやすいコミュニケーションのとり方、話の聞き方をレクチャーしていただき、生徒たちにとって学びの多いワークショップとなりました。

授業後、一人ひとりが今すぐに実践していきたいことをカードに書き、「明日からのアクション」と題して、廊下に掲示しました。

他の生徒のカードをみることで、今後の生活において、さらなる刺激になることを願っています。

高2教養演習 俳句 ―私の夏― を掲載いたしました 高2教養演習 俳句 ―私の夏― を掲載いたしました

高2の学校設定科目「教養演習」で生徒が『夏』をテーマに俳句を作りました。1学期の授業の佳句を紹介します。

サイダーの光はじける午後六時
背泳ぎやゆらゆら動く我と雲
泳ぎゆく海の青さの果てしなき
向日葵や街全体が笑つてる
向日葵が子どものやうに笑つてる
縁日の金魚すくふや着崩れて
金魚鉢さかさに揺れる空のあを
金魚鉢ゆるる水面の軽さかな

マッチ先生が贈る今月の一句ー6月 マッチ先生が贈る今月の一句ー6月

「幼少の茅(ち)の輪くぐりを懐かしむ」

 

真夏を思わせる日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。5月は国民の祝日もあり、全国的にも様々な行事があって、華々しい月といったイメージがありますが、6月は祝祭日がなく、時の記念日などの記念日はありますが、何となく地味なイメージがありますね。

でも、古人は6月の晦日を、半年に一度の「禊(みそぎ)」の日と定め、12日31日の大晦日と同様に、罪やけがれを祓(はら)う儀式を盛大に行っていたようです。その片鱗が今でも窺えるのが、神社に設置されている「茅の輪」。うちの近所にもあります。幼少期、意味もわからずにくぐった記憶があります。

「風そよぐならのおがわの夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける」家隆

百人一首に詠まれた和歌です。実際には旧暦の6月は現在の7月下旬ですから、夏の終わりということになるのですが、現在はこれからが「酷暑」。花火大会や盆踊りのような夏の行事が目白押しですね。今を生きる私たちですが、昔から受け継がれてきた行事に目を向け、日本の伝統文化を味わってみませんか。

オーストラリア短期研修事前プログラム オーストラリア短期研修事前プログラム

高1・高2の希望者約30名が参加するオーストラリア短期研修。先日、実践コミュニケーショントレーナーの西田弘次先生をお招きして事前研修・コミュニケーションワークショップを行いました。

約10日間の留学の間、ホストファミリーや現地校の生徒、先生など多くの人と触れ合う機会があります。限られた時間で多くの学びや経験を得るために必要なコミュニケーション力に磨きをかけました。

緊張感が漂う中、ワークショップが始まりました。コミュニケーションを取るきっかけ作り、話の聞き方、目線の送り方、姿勢など西田先生の解説を聞き実践してみると、表情豊かに、身振り手振りを交えながら楽しそうに会話ができるようになっていました。初めは正しい「聞く姿勢」ができていない生徒がいましたが、後半では西田先生のお話を聞く時にはスッと背筋が伸び、“今、お話をきいています”ということが姿勢に表れていました。丁寧にコミュニケーションの方法を確認し、コミュニケーションの質を高めることができ、ワークショップの終わりには見違える姿がありました。

このコミュニケーションスキルを持って、異文化交流を楽しんでくれることを願っています。