マッチ先生が贈る今月の一句ー10月 マッチ先生が贈る今月の一句ー10月

宵闇に香やはかくるる金木犀

先週から、季節は突然冬になりました。朝夕の風が身に染みる今日この頃をいかがお過ごしでしょうか。

最近、街を歩いていると、どこからともなく上品な香りが漂って気持ちをリラックスさせてくれます。辺りを見回しても目に映るのは樹木ばかり。目を凝らしてようやく、梢にかたまってついている黄色い小花を見つけることができます。金木犀の花は、こんなに目立たない姿なのに、香りを放って存在を知らせているのです。

金木犀を想うとき、きまって浮かぶのが、『古今和歌集』にある春の歌です。金木犀のようにひそやかに香る梅の花を詠んでいます。

春の夜のやみはあやなし梅の花色こそ見えね香やはかくるる  凡河内躬恒

梅の花も、桜ほどの華やかさはないものの、そこはかとない香を漂わせて心を和らげてくれます。金木犀は、闇の中でも香を放つ梅と同じような存在と言えるでしょう。

人にもそれぞれの特性があると思います。ある人は、先頭に立って人々を率いていく存在。またある人は、表舞台に出ることなく、陰から人々を支える存在です。若い頃の自分は、人の陰に立つことを快く思ってはいませんでした。私も表舞台に立ち、皆を率いていきたいと思っていました。でも、「適材適所」ということは確かにあるのだと、今は思っています。みんながみんな、前に出ようとしたらどうなるでしょうか。やはり、後ろから、あるいは縁の下から支える人が必要なのだと思います。

今の私の希望は、金木犀のようにそそと咲き、姿は見せずとも、ひそやかに香って人を癒すことです。

陰のような存在であることを心さびしく思い、悩んでいる方は、この金木犀の生きざまを見直してみてください。少しだけ心が軽くなると思います。

第3回学校説明会 第3回学校説明会

第3回説明会は、自分たちの通う学校を紹介したいという熱意を抱く「光塩PR部」の生徒たちが主体で行われました。

生徒たちは、ホールでスライドを使って説明するチームと校内案内をするチームとに分かれて学校紹介を行いました。

見学案内をした生徒たちは、見学者の方たちの質問に真摯に答えつつ、校内施設を丁寧に案内して回りました。一生懸命案内する生徒たちの熱意に、見学者からは笑みがこぼれていました。

いっぽう、ホールでの説明は、3つのテーマに分けて行われました。

1番目は、中等科生による学校生活についての説明です。共同担任制、学校での1日の過ごし方、学習のこと、休み時間や放課後の過ごし方など、在校生ならではの視点で光塩をアピールしました。今回が説明会デビューの生徒もおり、初めは緊張した面持ちでしたが、中学生らしいさわやかな説明で、聴衆は惜しみない拍手を送っていました。

2番目は、オーストラリア・ニュージーランドでターム留学や短期研修に参加した高等科生からの「短期留学」についての説明でした。まず留学の仕組みを説明した後、自分たちが体験したプログラムの紹介、ホストファミリーとの交流について、たくさんの写真とともに紹介しました。結びに、この留学体験を通しての学びをしっかりと伝えていたのが印象的でした。

3番目のテーマは、クラブ活動や学校行事、特別講座、そして高大連携の取り組みです。特別講座は、今年度から開設された「スペイン探究」など、生徒たちの「おすすめ講座」を紹介しました。また、高大連携については、科目等履修生やキャンパスツアーなど、たくさんのプログラムが紹介されました。聴衆の興味を喚起する内容を、聞き取りやすい話し方で紹介していました。

この説明会を通して、ありのままの「光塩」を知っていただけたのではないかと思います。

11月に開催される親睦会でも生徒による校内案内ツアーや質問コーナーがありますので、関心を持たれた方はぜひ足をお運びください。

図書室を紹介する光塩PR部の生徒

高1オープンスペースの案内

中等科校舎のマリア像を紹介

高等科校舎での案内

中等科生による共同担任制の紹介

短期留学についての説明

高等科生による特別講座の紹介

熱を入れて説明する中等科生

ラーニングコモンズの紹介