
マッチ先生が贈る今月の一句ー9月 マッチ先生が贈る今月の一句ー9月
曼珠沙華炎のごとくにおい立つ
夏の外気が残っているものの、植物や昆虫たちはすでに秋を感じ取っているのでしょうか。
曼珠沙華が、あたかも炎のように咲き誇っています。そして夕日が沈めば、コオロギやカネタタキの合唱が始まります。季節はこうして確実に先へ先へと進んでいるのです。
いっぽうの人間はどうでしょうか。人間の「考え」も時々刻々と変化しているのではないでしょうか。ただ、人間の「考え」は日々発信されるさまざまな情報に振り回されて、変化を余儀なくされているような気がします。戦争についてや政治についての「考え」もその傾向があると思います。これこそが自分の考えだと思っているものも、実はマスメディアやSNSの受け売りということがあるかもしれません。
今、国際社会では、さまざまな国が戦争をし、一国の中にも分断ゆえの争いが起きています。どの国も自国の正しさを主張し、攻撃を正当化しています。そして、攻撃への賛否両論は一国の中にも見られます。
あなたは、戦争や国内外の政治に関して、自分なりの考えを持っていますか。私は、自信をもって「持っています」とは答えられません。ニュースや新聞の意見をそのまま鵜呑みにしていることがあるような気がします。しかしそれは大変危険なことだと思います。
世論が言う「良い」・「悪い」を判断基準にしていると、戦争に駆り立てられたかつての日本のように、誤った方向へ進んでしまう危険があります。
では、どうすればよいのでしょうか。答えは一つ、それは自分でよく調べ、検討することだと思います。
秋になると必ず咲く花のように、ぶれない「自分」を持ちたいものです。