マッチ先生が贈る今月の一句ー5月 マッチ先生が贈る今月の一句ー5月

長雨に喜んで咲く茄子の花

6月を前にして、九州では早くも梅雨入り宣言が出されました。関東地方でも曇りがちの日々、まもなく梅雨入りと思われます。
梅雨というと、鬱陶しいなあと感じたり、なんとなく気持ちが重くなったりすることはありませんか。

私は朝目覚めて雨が降っていると、家から出たくないなあと思うことがあります。でも、最近少し感じ方が変わりました。それは、夏野菜の栽培を始めてからです。現在、我が家のベランダには茄子とパプリカの鉢植えがあります。ご存じの方もあると思いますが、夏野菜である茄子とパプリカは、暑さに強いものの、水切れには弱く、少しでも水を切らすとしおれてしまいます。昨年は、水を切らして枯らしてしまいました。ですから、雨の日は、茄子もパプリカも生き生きして、たくさん花を咲かせてくれます。

茄子とパプリカを育ててみて、植物の場合と同様に自分にとっては心地よいことでも、他者にとっては快いとはいえないことがあるのではないかと、改めて気づかされました。

人は往々にして、ものごとを自分目線でとらえてしまいます。しかし、他者と自分とは同じではないということをもう一度考えてみる必要があると思います。他者の立場に立ってものごとを見、考えるとき、思いやりの心も生まれ、対話もできるのではないでしょうか。

現在、世界中で継続している対立、戦争も、まず他者の目線になることで、対話や和解が生まれると信じています。